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カスハラ対策は企業の成長戦略!生産性向上を実現するハラスメント対策

目次

あなたの会社では、従業員が「何となく息苦しい」と感じていませんか?

ハラスメントのない職場環境を作ることは、実は企業の生産性を劇的に向上させる最強の経営戦略なんです。この記事では、ジャイロ総合コンサルティングの鈴木貴則氏と会長の大木博氏が提唱する、「明日から使える実践型ハラスメント対策」の全貌をお伝えします。

あなたの会社が抱える「見えない生産性低下」の原因を解き明かし、従業員が安心して働ける環境を築くための具体的な方法を、今日から始めてみませんか?


ハラスメントを取り巻く現状とリスク:法改正の波が押し寄せる2025年

2025年になり、ハラスメント対策状況は、かなり変わってきています。

2020年4月、全企業に対してパワハラ防止措置が義務付けられたとき、多くの中小企業経営者は「うちは大丈夫」と考えていました。

でも実際のところ、現場ではパワーハラスメントは未だに絶えていません。私が様々な企業でハラスメント研修を行う中で痛感するのは、「義務付けられたから対応する」というレベルでは、本質的な解決にはならないということです。

そして今、新たな波が押し寄せています。

カスタマーハラスメントです。

全国の自治体で条例化が急速に進んでおり、2025年3月には労働施策総合推進法等の一部改正法案が閣議決定されました。これは何を意味するかというと、カスタマーハラスメントが、パワハラやセクハラと同じように法的に扱われる時代が来たということなのです。

おそらく2026年中旬頃に施行されるこの法改正は、企業にとって画期的な転換点といえます。

東京都、北海道、群馬県など、複数の自治体が2025年4月からカスハラ防止条例を施行しており、企業側に従業員保護の責任を明確に求めています。

もはや「お客様は神様」という時代錯誤的な考え方では、従業員を守れない時代になりました。

ハラスメントが企業にもたらすリスクを、あなたは正確に把握していますか?

法的リスクはもちろんのこと、従業員のメンタルヘルス悪化、離職率の上昇、企業イメージの低下、そして何より「生産性の大幅な低下」。これらすべてが、ハラスメントを放置することで発生するコストです。

ジャイロ総合コンサルティングの会長である大木博氏と鈴木貴則氏は、カスタマーハラスメントに関する書籍を2冊出版しています。(『お客とお店のためのシン・カスハラ対策』他)その取材過程で接した多くの企業の実例から見えてきたのは、「対処療法では解決しない」という厳しい現実でした。

法改正への対応は、もはや「やるべきこと」ではなく、「やらなければ生き残れないこと」となっています。


なぜハラスメントは絶えないのか:企業風土の見えない壁

義務化されているのに、なぜパワハラは絶えないのでしょうか。

ある企業の事例を紹介します。社風は非常に良好で、従業員同士の関係も良いと評判の会社でした。でも、実際に取材してみると、そこにはパワハラが存在していました。

年配の男性社員が、女性社員を呼び捨てで呼ぶ。コミュニケーションの一環として、年上の先輩が女性に対していろいろな言葉をかける。本人たち、つまり言った側と言われた側の当事者に聞くと、「何も気にしていない」と答えます。加害者も被害者も、問題を感じていないのです。

そう。

でも、問題はそこではありません。周りの社員たちが、声に出せずに嫌な雰囲気を感じている。これが、現代のハラスメントの最も難しい部分です。

職場のコミュニケーションの中で、「ハラスメントなのか、そうでないのか」という境目は非常に難しいものです。

社風が良い企業でもハラスメントが存在するのは、まさにこの「見えない壁」が原因です。当事者間では問題がなくても、周囲の心理的安全性が損なわれている。この状態が続くと、優秀な人材から静かに去っていきます。声を上げることなく、ただ辞めていくのです。

そしてもう一つ、重要な要因があります。それが「無意識のバイアス(アンコンシャスバイアス)」です。

https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/unconsciousbias/

ハラスメントを起こす人の多くは、自分の価値観を押し付けていることに気づいていません。「これくらいは大丈夫」「自分の時代はもっと厳しかった」「冗談のつもりだった」。こうした無意識の思い込みが、ハラスメントの温床となっています。

ある管理職の方は、部下への指導を「熱心にやっている」と認識していました。でも、その指導を受ける側は「詰められている」と感じていたのです。この認識のズレに、本人は全く気づいていませんでした。気づいた時には、優秀な部下が3人も辞めた後でした。

企業にとって、こうした「気づかない損失」こそが最大のリスクといえます。


生産性低下の真犯人:ハラスメントが企業に与える隠れたコスト

私たちは、営利活動をしています。

ハラスメントは許してはいけない。これは大前提です。でも、経営者として、もう一つの重要な視点を持っていただきたいのです。それが「生産性」という観点です。

ハラスメントを起こすことによって、生産性が大幅に下がる。

これは感覚的な話ではありません。心理的安全性が欠如した職場では、従業員が本来のパフォーマンスを発揮できないという研究結果が、数多く報告されています。GoogleのProject Aristotle(プロジェクト・アリストテレス)という大規模調査でも、生産性の高いチームの最大の共通点は「心理的安全性の高さ」でした。

具体的に、どんな形で生産性が低下するのでしょうか。

まず、従業員が「これを言ったら怒られるかもしれない」と感じ始めると、報告・連絡・相談が減ります。ミスが隠蔽され、小さな問題が大きなトラブルに発展する。次に、イノベーションが生まれなくなります。新しいアイデアを提案しても否定される環境では、誰も挑戦しようとしなくなるからです。

そして最も深刻なのが、優秀な人材の流出です。能力のある人ほど、自分を正当に評価してくれる環境を求めて転職します。残された社員の負担が増え、さらにモチベーションが下がる。この負のスパイラルに陥ると、抜け出すのは容易ではありません。

ジャイロ総合コンサルティングが皆様にお届けする最大のポイントは、ただ単に「防止」や「起きた時の対処」ではなく、「生産性を下げないためにどうしたらいいか」という視点です。

そういう環境を作らないことが、結果的に現場の生産性を上げる。これこそが、現代の企業に求められるハラスメント対策の本質といえるでしょう。

ある中小企業では、ハラスメント対策研修を実施した後、従業員アンケートで「発言しやすくなった」と答える人が40%増加しました。それに伴い、業務改善提案が従来の3倍に増え、実際に年間のコストを15%削減できたという事例もあります。

ハラスメント対策は、コストではなく投資なのです。


「しない・させない・見過ごさない」:新しいハラスメント対策の考え方

カスタマーハラスメントというと、多くの方が「厄介なお客様」をイメージすると思います。

でも、それは少し違います。カスタマーハラスメントの本質は、「お客様が起こしたこと」だけを指のではありません。もっと言えば、カスハラ対策で最も重要なのは「しない・させない・見過ごさない」という3つの視点です。

この3つの視点は、カスハラに限らず、企業におけるあらゆるハラスメント対策の基本です。

「しない」 — 自分自身がハラスメントを行わないこと。これは当然のように思えますが、無意識のバイアスによって、知らず知らずのうちに相手を傷つけている可能性があります。

「させない」 — 他者がハラスメントを行わないような環境を作ること。これは組織としての責任です。ハラスメントが起きやすい構造や文化を、根本から変えていく必要があります。

「見過ごさない」 — ハラスメントの兆候を見逃さず、早期に対処すること。「自分には関係ない」と傍観者になることが、最も危険です。

この3つの視点で職場風土を醸成することが、ジャイロ総合コンサルティングの研修の狙いです。心理的安全性の高い組織づくりへの貢献、これこそが研修の最終目標といえます。


実践型ハラスメント研修の全貌:5つのステップで変わる職場

現場の皆様は、日々ハラスメントに関して非常に関心をお持ちだと思います。

でも、「どう対応すればいいのか分からない」「研修を受けても現場で使えない」という声も多く聞きます。だからこそ、ジャイロ総合コンサルティングでは「明日から使える実践型」にこだわっています。

研修は、120分で完結する5つのステップで構成されています。

ステップ1:導入(ハラスメントを取り巻く現状とリスク)

最新の法令動向、企業内でハラスメントが起きるリスクについて、具体的な事例を交えて解説します。2025年以降の法改正の内容と、それが企業経営に与える影響を明確に理解していただきます。

ここでの最大のポイントは、「生産性」という視点です。ハラスメント対策は、単なるリスク管理ではなく、企業の成長戦略であるという認識を共有します。

ステップ2:知識(パワハラ、セクハラ、マタハラ、カスタマーハラスメント)

3大ハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)に加えて、カスタマーハラスメントについて詳しく学びます。

特に注目していただきたいのが、B2B(企業対企業)におけるカスハラの実態です。多くの方がサービス提供者と末端のお客様の関係(B2C)でカスハラを想像しますが、実は取引先企業同士でもカスハラは発生しています。

お得意先が取引先の企業の社員に対して、無理な条件を突きつけたり、いじめのような行為を行う。こうした事例は決して珍しくありません。自社の社員が末端のお客様と接していなくても、カスハラの当事者になる可能性があることを、ぜひ知っていただきたいのです。

ステップ3:演習(自己チェックと無意識のバイアス)

ここからが、この研修の真骨頂です。

ただ単に講師から一方的にレクチャーするだけではなく、参加者自身に演習をしていただきます。なぜかというと、自分ごと化しないと、明日から使えるハラスメント対策にはなりません。

演習では、簡易なチェックシートを使って、自分がどのような人間であるか、他者(部下や同僚)が自分をどう見ているかを確認します。自己開示の仕方についてワークを行うと、毎回非常に盛り上がります。

自分の無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)を自覚する。これが非常に重要です。自覚した上で人と接することで、事前のハラスメント防止が可能となります。

ステップ4:実践編(ケーススタディ)

どの場面でハラスメントになるか、その境目を実例を通じて考えていただきます。

「ここを超えてしまうとハラスメントになる、ここを超えないことによってハラスメントにならない」というコミュニケーションのポイント、勘どころをお伝えします。この境界線の感覚を掴むことが、現場での実践には不可欠です。

ステップ5:まとめ(明日からのアクションプラン)

大切なお時間を使って研修に参加していただくからには、明確な「次の一歩」を持ち帰っていただきます。

ハラスメントをしない職場作りとは何か、そして明日からどうすればいいのか。最後の15分で、具体的なアクションプランをまとめます。その後、質疑応答の時間を設け、個別の疑問や不安にもお答えします。


無意識のバイアスに気づく:自己開示がもたらす職場の変化

https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/unconsciousbias/

「自分は大丈夫」と思っている人ほど、実は危険です。

無意識の思い込み、アンコンシャスバイアスは、誰もが持っているものです。「男性だから力仕事を任せる」「若手は残業して当然」「ベテランは新しいことができない」。こうした思い込みが、知らず知らずのうちにハラスメントに繋がることがあります。

研修では、自分の無意識のバイアスを「是正する」ことよりも、まず「自覚する」ことを重視しています。なぜなら、完全に是正するのは難しいからです。でも、自覚していれば、行動を変えることができます。

「自分にはこういうバイアスがあるな」と認識して人と接するのと、無自覚に接するのでは、結果が大きく変わります。

上司の方であれば、部下に対して自己開示をどうするか。これが非常に重要なポイントになります。「私はこういう考え方をする傾向があるけど、それは正しいわけじゃない」と伝えることで、部下は安心して意見を言えるようになります。

毎回この自己開示の演習を行うと、参加者の方々から「目から鱗が落ちた」という感想をいただきます。自分の無意識のバイアスに気づくことが、職場の心理的安全性を高める第一歩なのです。

B2Bカスハラの実態:あなたの会社も無関係ではない

カスタマーハラスメントは、飲食店や小売店だけの問題だと思っていませんか?

実は、B2B(企業対企業)の取引においても、カスハラは深刻な問題となっています。

例えば、大手企業が中小企業のサプライヤーに対して、理不尽な値下げ要求をする。納期を一方的に短縮させる。担当者に対して威圧的な態度を取る。こうした行為は、立派なカスタマーハラスメントです。

ある製造業の中小企業では、大口取引先の担当者から連日のように電話があり、「なぜできないんだ」「他社はできている」と繰り返し叱責されるという事例がありました。その企業の営業担当者は精神的に追い詰められ、最終的には休職に至りました。

自社の社員が、取引先からカスハラを受けている可能性を、あなたは考えたことがありますか?

**B2Bカスハラの特徴は、「取引関係を盾に取った圧力」**です。「契約を打ち切る」「他社に変える」といった言葉を背景に、理不尽な要求を押し付ける。被害を受ける側は、「取引を失いたくない」という思いから、声を上げられない状況です。

ジャイロ総合コンサルティングの研修では、B2Cだけでなく、B2Bにおけるカスハラの事例も詳しく取り上げます。あなたの会社が加害者にならないため、そして被害者にならないため、両方の視点から対策を学んでいただきます


まとめと行動喚起:明日からのアクションプラン

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

ハラスメント対策は、もはや「やったほうがいい」ものではなく、「やらなければ生き残れない」時代です。2026年中旬頃のカスハラ法施行を控え、今から準備を始めることが、企業の未来を左右します。

でも、最も重要なのは法対応ではありません。ハラスメントのない職場環境を作ることで、従業員が本来の能力を最大限に発揮し、企業の生産性が劇的に向上する。これこそが、ハラスメント対策の本質といえます。

「しない・させない・見過ごさない」という3つの視点で職場風土を変えること。無意識のバイアスに気づき、自己開示を通じてコミュニケーションを改善すること。B2Bカスハラを含めた、あらゆるハラスメントに対する感度を高めること。

これらすべてが、心理的安全性の高い組織づくりに繋がります。そして、心理的安全性の高い組織こそが、イノベーションを生み、持続的な成長を実現します。

あなたが今日からできること

まず、自分自身の無意識のバイアスに目を向けてください。「これくらいは大丈夫」と思っている言動が、実は誰かを傷つけているかもしれません。次に、職場を観察してください。「見過ごしている」ハラスメントの兆候はありませんか?

そして、もし本格的なハラスメント対策を始めたいと思われたら、ジャイロ総合コンサルティングの「明日から使える実践型ハラスメント研修」をご検討ください。書籍出版実績に基づく確かなノウハウと、現場で即実践できる具体的なスキルを、120分で習得していただけます。

特に、自社の状況に応じたカスタマイズも可能です。「自社ではこのポイントを深掘りしてほしい」「特定の部署に特化した内容にしたい」といったご要望にも、柔軟に対応いたします。

あなたの会社の未来は、今日の決断から始まります。

従業員が安心して働ける環境を築き、生産性を最大化する。法改正への対応と企業成長を同時に実現する。そんな理想的なハラスメント対策を、ジャイロ総合コンサルティングと一緒に始めてみませんか?

詳しい研修内容や、具体的なカリキュラムについては、セミナー&研修.netをご覧いただくか、直接お問い合わせください。あなたからのご連絡を、心よりお待ちしております。

明日からの職場を、今日から変えていきましょう。


ジャイロの明日から使える!実践型カスハラ対策・ハラスメント研修 

大木ヒロシ著(お客とお店のためのシン・カスハラ対策 カスハラ対策で伸びる店・カスハラで潰れる店)、鈴木タカノリ著(飲食店・小売店・コールセンター・行政窓口必携! クレーム対応・カスハラ対策マニュアル作成のコツ)を出版している人気講師2名が実践的なマニュアル作成から顧客志向の対応術まで学べるカスハラ研修。

飲食店、小売店、コールセンター、行政窓口など幅広い業種に対応し、小規模事業者でも導入しやすい具体的手法を習得できる研修です。クレームを対話の機会に変え、お客様との良好な関係を築きながら、スタッフの尊厳と安全を守る新しいハラスメント・カスハラ対策を学びませんか?

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