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非言語コミュニケーション研修 ノンバーバルなコミュニケーションを高める

IT企業向けに非言語(ノンバーバル)コミュニケーション研修を実施いたしました。

非言語コミュニケーションとは、言葉以外の手段によるコミュニケーションのことである。

人間は日常的に複数の非言語的手がかりを使いメッセージを伝達しあっている。これを「非言語的コミュニケーション」(nonverbal communication ノンバーバル・コミュニケーション)という[1]。この非言語的なコミュニケーションは、意識して用いていることもあれば、無意識的に用いていることもある[1]

人間はコミュニケーションを行う時、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあってもいるが、「は口ほどにものをいう」といった諺にも示されているように、言葉よりも顔の表情・視線・身振りなどのほうが、より重要な役割を担っていることがある[1]。非言語コミュニケーション研究者のレイ・L・バードウィステル英語版)は、二者間の対話では、ことばによって伝えられるメッセージ(コミュニケーションの内容)は、全体の25パーセントにすぎず、残りの65パーセントは、話しぶり、動作、ジェスチャー、相手との間のとり方など、ことば以外の手段によって伝えられる、と分析している[2]

人間は非言語的コミュニケーションを、顔の表情、顔色、視線、身振り、手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方などによって行っている[3]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

プレゼンテーション研修など伝え方についての研修は多く存在しますが、非言語(ノンバーバル)に特化した研修はあまり実施されません。

しかし人は非言語部分に本音があらわれることからもノンバーバルの特徴を学ぶことでコミュニケーション力を高めることが可能となります。

15m先から第一印象が認識される

第一印象が大事、と良く言われますが、実は第一印象は15m先から認知されることがあります。
15メートルといえば、5階建てのビル、ナイアガラの滝の幅(良くわからない例え)という結構な距離です。そして15m先で認知されやすいのが、姿勢、服装、歩幅となります。

まず姿勢は非常に目につきます。猫背だったりするとそれだけで自信なさげと映ってしまうことがあるため姿勢を正しく保つトレーニングは非常に重要なポイントとなります。

次に服装です。単純に体の中で多くの面積を占めるのが服です。だらしない服装であるだけで、15メートル先から印象付けられてしまいます。

最後に、歩幅です。これは緊張したり、不安になると歩幅が狭くなると言われています。自信ある歩き方に見せるには男性60センチ、女性55センチが平均と言われます。

15m先でも好印象になるためにぜひとも一度見直してみてください。

インシビリティ対策

インシビリティとは、礼節の欠如。と言われており、ハラスメントまではいかないが、なんとなくイラッとする行動です。具体的には、挨拶を返さない、チャットを無視する、オンラインで画面をオフにする、頷かない、など、なんとなく失礼な対応のことです。

これも多くは非言語(ノンバーバル)が大きな影響を及ぼします。

これくらいは大丈夫だろう、ということでリモート環境下でとても起こりやすい事象なんですね。
ですからリモートでの仕事が多い職場においてはインシビリティになっていないか?を日頃からチェックしておく必要があります。

アイコンタクトの重要性

アイコンタクトは、相手に説得力を与えるうえで非常に重要な要素です。しかし意外と、アイコンタクトを意識してコミュニケーションやプレゼンテーションはされていません。資料の中身や見栄えを機にする割にはアイコンタクトを軽視する傾向にあります。

アイコンタクトの要素は以下の3項目と言われています。

  • 見つめる方向
  • 見つめる長さ
  • 見つめる強さ

それぞれのポイントを抑えることでアイコンタクト力を高めることが可能となります。

ゼレンスキー大統領のプレゼンは非常に高い説得力ですが目線を外さないことが説得力の源泉と言われています。

間をどうするか?

非言語コミュニケーション力を高めるうえで「間」の取り方があります。
間には理解の「間」、期待の「間」、印象の「間」の3つがあるのですが、これをどう使い分けるか、をしっかりと理解していただきました。

間のとり方で非常に参考になるのが、ジャパネットたかたの元社長の髙田明さんです。

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4375/

https://diamond.jp/articles/-/268943

調子をば機が持つなり。吹物の調子を取って、機に合はせまして、目を塞ぎて息を内へ引きて、さて声を出だせば、声先調子の中より出づるなり。 「中略」 調子をば機にこめて、声を出だすがゆゑに、一調・二機・三声とは定むるなり。(「花鏡」 一調・二機・三声)

世阿弥の名言は間のとり方を非常に良く表しています。

このような間の取り方についても今回の研修では細かくレクチャーをさせていただきました。

オンライン・リモートワーク世代には厳しい非言語コミニュケーション

実はコロナ禍でオンラインやリモートワークで育った世代にとって非言語コミュニケーションの理解と実践は非常にハードルの高いスキルと言えます。

例えば、いまの40代以上であれば間の取り方や相槌などの非言語コミュニケーションは当たり前かもしれませんが、Zoomなどのオンライン上ではこのスキルは重視されなかったんですね。

それがコロナが明けて急に非言語コミュニケーションをやりましょう。と言われても難しいのが現実。このような研修を改めて実施していく必要があるのではないでしょうか。

セミナー&研修ネットのコミュニケーション研修

様々な研修を実施していますので、ぜひ参考にしてみてください。

https://semi-ken.net/trainings_bumon/communication


【Tips】非言語コミュニケーションの効果的な活用法を徹底解説

非言語コミュニケーションとは、言葉に頼らずに意思や感情を伝える方法のことです。本記事では、その具体的な効果や種類、ビジネスにおける活用方法について詳しく解説します。

非言語コミュニケーションとは

非言語コミュニケーションの基本概念

非言語コミュニケーションは、言葉以外の方法で意思や感情を伝える手段です。表情、ジェスチャー、声のトーン、視線、身体の距離など、言葉以外のあらゆる要素が、相手にメッセージを伝えています。私たちは意識的に言葉を使わなくても、これらの非言語的なサインを通じて、相手に自分の気持ちや考えを伝えることができます。

言語との違い

言語コミュニケーションは、言葉を用いて情報を伝達する手段です。一方、非言語コミュニケーションは、言葉以外の手段を用いて、感情や態度、関係性などを伝える手段です。言語は、明確な意味を伝えるのに適していますが、非言語は、言葉では表現できない微妙なニュアンスや感情を伝えるのに適しています。

非言語コミュニケーションの効果

コミュニケーションの強化

言葉だけでは伝わらない微妙なニュアンスを伝えることができます。例えば、笑顔は喜びや親しみを、眉を寄せることは不安や怒りを、といったように、非言語サインは、言葉だけでは表現できない感情や態度を伝えることができます。これにより、コミュニケーションをより豊かにし、相手との理解を深めることができます。

信頼関係の構築

非言語のシグナルは、信頼を築くための重要な要素となります。例えば、相手と目を合わせること、笑顔を見せること、適切な距離を保つことなどは、相手に安心感を与え、信頼関係を築くために役立ちます。逆に、目を合わせない、表情が硬い、距離が近すぎるなどの非言語サインは、相手に不信感を与え、コミュニケーションを阻害する可能性があります。

状況や心情の理解

相手の非言語サインを読むことで、その場の状況や相手の心情を理解することが可能です。例えば、相手が緊張している場合は、肩が凝り固まっている、声が震えている、視線が泳いでいるなどの非言語サインが見られます。これらのサインに気づくことで、相手の状況を理解し、適切な対応をとることができます。

非言語コミュニケーションの種類

身体動作

ジェスチャーや姿勢など、身体の動きで意思を伝える方法です。ジェスチャーは、文化によって異なる意味を持つ場合があるため、注意が必要です。例えば、親指と人差し指で輪を作るジェスチャーは、日本では「OK」を意味しますが、アメリカでは「お金」を意味します。姿勢は、自信や意欲、緊張などを表すことができます。例えば、背筋を伸ばして座っている人は、自信に満ち溢れているように見えます。逆に、猫背の人は、自信がないように見えるかもしれません。

接触行動

握手やハグなど、身体的な接触を通じて感情を伝えます。握手は、ビジネスシーンでよく用いられる挨拶方法ですが、文化によって異なる意味を持つ場合があります。例えば、欧米では、握手は親しみを表す行為ですが、日本では、敬意を表す行為とされています。ハグは、親しい間柄で用いられることが多いですが、相手との関係性によっては、不快に思われる場合もあるため、注意が必要です。

プロクセミクス(対人距離)

人との距離感は、関係性や状況に応じて異なります。一般的に、親しい間柄であれば、距離は近くなり、そうでなければ、距離は遠くなります。また、状況によっても、適切な距離は異なります。例えば、会議室では、相手との距離は比較的遠くなりますが、プライベートな空間では、相手との距離は近くなります。

ビジネスにおける非言語コミュニケーションの活用法

採用面接

面接時における非言語的なサインの解釈は、候補者の真意を掴むために重要です。例えば、面接官の目を見て話せるかどうか、姿勢は堂々としているかどうか、表情は明るく自然かどうかなど、非言語的なサインから、候補者の性格や能力、意欲などを推測することができます。また、面接官自身の非言語的なサインにも注意が必要です。例えば、面接官が腕組みをしている、目を合わせない、といった非言語サインは、候補者に不信感を与える可能性があります。

商談

商談では、言葉だけでなく相手の反応を観察することで、効果的な交渉が可能になります。例えば、相手が興味を示している場合は、目を輝かせたり、頻繁に頷いたりするなどの非言語サインが見られます。逆に、相手が興味を示していない場合は、目を合わせなかったり、あくびをしたり、腕組みをしたりするなどの非言語サインが見られます。これらのサインに気づくことで、相手の反応を把握し、交渉を有利に進めることができます。

オンライン会議

オンライン上でも非言語コミュニケーションを意識することが、円滑なコミュニケーションに繋がります。オンライン会議では、相手の表情やジェスチャーが見えにくいという課題があります。そのため、言葉だけでなく、声のトーンや話すスピード、言葉の選び方などに注意することで、相手に自分の気持ちや考えを伝えることができます。また、カメラの位置や照明にも気を配ることで、相手に良い印象を与えることができます。

まとめ

非言語コミュニケーションは、言語コミュニケーションを補完し、より深い理解と信頼関係を築くための重要な手段です。ビジネスシーンでもその効果を最大限に活用しましょう。相手の非言語サインに注意深く耳を傾け、自分の非言語サインを意識することで、より効果的なコミュニケーションを実現することができます。

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