テーマ・部門別
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コンプライアンス・ハラスメント防止▼
- 明日から使える!実践型カスハラ対策・ハラスメント研修
- “繊細さん”“ハラスメント”時代に相応しい叱り方・褒め方研修
- 顧客志向で実践するシン・カスタマーハラスメントとクレーム対応研修
- カスタマーハラスメント研修 〜カスハラへの早期対策が必要不可欠〜
- 下請法基礎研修【コンプライアンスの本質を知る】
- ハラスメント防止研修【リーダー層向け】〜30代、40代の8割がハラスメントを感じたことがある〜
- アンガーマネジメント研修
- ハラスメント研修【全社員対象】
- 管理職向けハラスメント対策研修 ~組織の価値を高める実践的アプローチ~
- ハラスメント相談窓口研修
- コンプライアンス研修・コンプライアンス相談窓口担当者研修
- リスペクト・トレーニング研修 〜職場内での相互リスペクト醸成し、ハラスメントを抑止する〜
- ハラスメント防止研修【コミュニケーション良化とジェネレーションギャップ解消】
- SNS(ソーシャルメディア)利用のコンプライアンス研修
- ハラスメント防止研修【オーダーメイド動画研修】〜飽きない動画、見られる動画、役に立つ動画で研修成果を最大化〜
- 任天堂で実践したサプライチェーンのCSR推進
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SNS・DX・AI活用▼
- AI×営業スキルアップ研修(6時間)
- デジタルマーケティング&販売促進研修
- SNS活用研修 〜企業SNSの効果的な運用方法と炎上リスクへの対策(Instagram、X、TikTokなど)〜
- SNS活用研修(幹部向け)
- Instagram活用研修【初級編】~インスタグラム運用の基本を学び、自社PRツールの武器に変える~
- Instagram活用研修【中級研修】
- Instagram活用研修【上級研修】
- ライブコマース活用研修
- X(旧Twitter)ビジネス活用研修
- SNS炎上対応・リスクマネジメント研修
- SNS(ソーシャル・メディア)活用研修 〜Twitter(X)・Instagram・YouTube
- SNS活用研修(コンプライアンス)
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ビジネスマナー・CS・接遇・クレーム対応▼
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営業力▼
- 電話・メール対応研修
- テレアポ研修 アポイント習得までの段取りからストーリーで考える
- ディスカバリー営業研修 〜顧客と営業との新たな関係性を作る新営業スタイル〜
- 営業スキル伝承研修 〜ベテラン営業のスキルを伝承させて企業全体の営業力を高める〜
- 若手営業研修 〜経験学習モデルを使った実践的かつ効率的に営業力を高める
- 営業研修 〜明日からすぐ使える、成約率が高まる営業スキル向上〜
- 営業実践力向上研修
- 営業スキルアップ研修 〜仕事を拡大させるための営業スキル〜
- 営業研修 〜営業について徹底的に学び成果を最大化させる〜
- 電話営業の基本研修
- 質問力向上×プレゼン能力向上研修
- オンライン営業研修
- 営業パーソンのための顧客対応力研修
- 展示会成功講習・展示会で圧倒的に見込み客を獲得する具体策(出展者説明会対応)
- 女性営業研修〜女性の強みを活かすインサイト営業
- 営業パーソンのための実践マーケティング入門
- 住宅業界のための営業マーケティング研修
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情報セキュリティ・情報漏洩▼
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メンタルヘルス・ヘルスケア▼
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人材アセスメント▼
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グローバル・SDGs▼
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コミニュケーション・コーチング▼
- 転職入社時の導入(馴染む力養成)研修
- 指導社員養成および指導社員養成フォローアップ研修
- “繊細さん”“ハラスメント”時代に相応しい叱り方・褒め方研修
- 1on1面談の進め方講座
- チーム構築研修【小規模組織向け】
- 若手・中堅社員 事務・総務職研修
- 管理職向けコミュニケーション研修
- Zoom での勝負は「ノンバーバル(非言語)コミュニケーションで決まる!
- コーチング・部下育成研修
- コミュニケーション研修 〜職場を元気にするコミュニケーション活性化のポイント〜
- コミュニケーション「報・連・相」強化研修
- リーダーシップ・コミュニケーション研修
- ビジネスマナー&コミュニケーション研修
- コミュニケーション研修 〜チームビルディングでチームでのコミュニケーションを高める〜
- 安全管理コミュニケーション研修
- リーダーのためのエンゲージメント研修
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販売促進▼
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チームビルディング▼
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経理・財務▼
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評価・考課▼
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人事▼
- 転職入社時の導入(馴染む力養成)研修
- “無料でもここまで採れる”ハローワーク活用術研修・講演
- ~元大手人材紹介会社幹部がこっそり耳打ち~魅せられる地方企業の求人づくり研修
- ~人事制度成否の要~人事評価スキル研修
- ~もう採用コストを無駄にしない~人材定着・早期離職防止の為のたった3つのカギ研修
- 公平評価で組織力を向上する!人事評価者研修
- 採用面接官向け研修
- 1on1面談の進め方講座
- 女性のキャリアデザイン講座 〜転換期を生きる私達の人生戦略〜
- 職場復帰支援研修〜不調からの職場復帰のポイント
- 人事評価者研修 〜公正な評価基準を認識させ考課エラーを防ぐ〜
- 管理職のための労務管理研修
- インバスケット研修〈マネジメント編〉
- インバスケット〈アセスメント編〉
- 管理職向けアセスメント研修
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業務改善▼
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広報(広告・宣伝・CSR)▼
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マネジメント▼
- 会社を伸ばす「中小企業の賃上げ」セミナー
- 事業承継者の為の従業員マネジメント研修
- “繊細さん”“ハラスメント”時代に相応しい叱り方・褒め方研修
- 部下育成OJT・動機づけ研修
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- 下請法基礎研修【コンプライアンスの本質を知る】
- BCP研修
- 若手・中堅社員フォローアップ研修 〜組織をけん引する人材への行動変容を目指して〜
- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- ウェルビーイング経営研修
- 売れる会社がやっているたった四つの繁盛の法則
- 後継者育成セミナー(事業承継のための研修)
- マネジメントゲーム研修 〜スタッフに経営・財務視点を身に付けさせ生産性を高める〜
- インバスケット〈アセスメント編〉
- 事業承継 完全対策セミナー
- 緊急時のためのBCP(事業継続・復旧計画)策定研修
- 管理職向け 戦略マネジメントゲーム研修
- ロジカルシンキング研修
- リーダーシップ・コミュニケーション研修
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法務▼
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部下育成▼
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仕事の基本▼
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販売▼
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企画・プレゼンテーション▼
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生産管理▼
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企画・マーケティング▼
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ビジネスマインド▼
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新規事業部▼
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キャリアデザイン▼
階層別
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新人▼
- AI×営業スキルアップ研修(6時間)
- 明日から使える!実践型カスハラ対策・ハラスメント研修
- 電話・メール対応研修
- テレアポ研修 アポイント習得までの段取りからストーリーで考える
- 高価格帯ホテルにおける 一流の接遇研修
- 新入社員研修 / 新入社員フォローアップ研修
- 未来を見据えた新入社員研修 〜2025年の変化に備える2日間・4日間プログラム〜
- 新入社員研修 〜社会人の基本とメンタルヘルス・AI・SNSコンプライアンス〜
- オンデマンド型・新入社員研修〜13本の動画で学ぶ〜
- ビジネスマナー研修 〜内定者・新人に向けた基本の「き」をマスター〜
- 新入社員のためのビジネスマインド講座
- 新人フォローアップ研修 ~組織で活き活きと活躍するために
- 新入社員研修
- 新入社員フォローアップ研修
- 新入社員フォローアップ研修(アセスメント手法を活用)
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若手・リーダー▼
- AI×営業スキルアップ研修(6時間)
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- 営業スキル伝承研修 〜ベテラン営業のスキルを伝承させて企業全体の営業力を高める〜
- 若手営業研修 〜経験学習モデルを使った実践的かつ効率的に営業力を高める
- 営業研修 〜明日からすぐ使える、成約率が高まる営業スキル向上〜
- 若手・中堅社員 事務・総務職研修
- 若手・中堅社員のための事務・総務職研修 〜実務の基礎と「振る舞い力」向上に向けて〜
- 若手・中堅社員フォローアップ研修 〜組織をけん引する人材への行動変容を目指して〜
- 入社3年目能力強化研修〜次世代リーダーへの能力開花に向けて〜
- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- 女性のキャリアデザイン講座 〜転換期を生きる私達の人生戦略〜
- 営業研修 〜営業について徹底的に学び成果を最大化させる〜
- 電話営業の基本研修
- メンター育成研修 〜新入社員へのメンタースキル向上〜
- 店長研修
- 営業交渉術研修 〜交渉計画策定から交渉ロープレまで~
- 財務諸表の読み方研修
- リーダーシップ・コミュニケーション研修
- メンター研修
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中堅▼
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- 公平評価で組織力を向上する!人事評価者研修
- ディスカバリー営業研修 〜顧客と営業との新たな関係性を作る新営業スタイル〜
- 採用面接官向け研修
- 1on1面談の進め方講座
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- 若手・中堅社員 事務・総務職研修
- 若手・中堅社員のための事務・総務職研修 〜実務の基礎と「振る舞い力」向上に向けて〜
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- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- 営業研修 〜営業について徹底的に学び成果を最大化させる〜
- マネジメントゲーム研修 〜スタッフに経営・財務視点を身に付けさせ生産性を高める〜
- 営業交渉術研修 〜交渉計画策定から交渉ロープレまで~
- 財務諸表の読み方研修
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管理職▼
- AI×営業スキルアップ研修(6時間)
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- “無料でもここまで採れる”ハローワーク活用術研修・講演
- 指導社員養成および指導社員養成フォローアップ研修
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- 公平評価で組織力を向上する!人事評価者研修
- ディスカバリー営業研修 〜顧客と営業との新たな関係性を作る新営業スタイル〜
- 採用面接官向け研修
- 1on1面談の進め方講座
- チーム構築研修【小規模組織向け】
- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- 女性のキャリアデザイン講座 〜転換期を生きる私達の人生戦略〜
- 管理職向けコミュニケーション研修
- ウェルビーイング経営研修
- 管理職向けハラスメント対策研修 ~組織の価値を高める実践的アプローチ~
- リスペクト・トレーニング研修 〜職場内での相互リスペクト醸成し、ハラスメントを抑止する〜
- 「身だしなみ接遇研修」「管理職向け身だしなみ・服装研修」
- マネジメントゲーム研修 〜スタッフに経営・財務視点を身に付けさせ生産性を高める〜
- 管理職のための労務管理研修
- 管理職研修〜管理職に求められるマネジメントの基礎〜
- 管理職向け 戦略マネジメントゲーム研修
- 営業交渉術研修 〜交渉計画策定から交渉ロープレまで~
- 女性が働きやすい職場をつくるための男性管理職向け研修
- リーダーのためのエンゲージメント研修
- 管理職向けアセスメント研修
- 危機に瀕したときの広報対応研修(プレスリリース・記者会見)
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役員・経営者▼
- 会社を伸ばす「中小企業の賃上げ」セミナー
- AI×営業スキルアップ研修(6時間)
- 明日から使える!実践型カスハラ対策・ハラスメント研修
- “無料でもここまで採れる”ハローワーク活用術研修・講演
- ~元大手人材紹介会社幹部がこっそり耳打ち~魅せられる地方企業の求人づくり研修
- 事業承継者の為の従業員マネジメント研修
- “繊細さん”“ハラスメント”時代に相応しい叱り方・褒め方研修
- ~人事制度成否の要~人事評価スキル研修
- 部下育成OJT・動機づけ研修
- 公平評価で組織力を向上する!人事評価者研修
- 採用面接官向け研修
- チーム構築研修【小規模組織向け】
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- 売れる会社がやっているたった四つの繁盛の法則
- SNS活用研修(幹部向け)
- 後継者育成セミナー(事業承継のための研修)
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- 緊急時のためのBCP(事業継続・復旧計画)策定研修
- 危機に瀕したときの広報対応研修(プレスリリース・記者会見)
若手ビジネスパーソンが最初に身につけるべき「伝え方」の本質 ― 何を・どう話すか

営業でも、企画でも、総務でも。どんな仕事でも、結局は「人に伝える」ことが避けられません。上司への報告、お客様との商談、同僚との連携。毎日のように「伝える」場面に直面しているはずです。
でも、正直なところ、「何を話せばいいのか」「どう伝えればいいのか」っというのは誰も教えてくれません。
私自身、新入社員の頃を振り返ると、本当に何も分かっていなかった。大学を卒業して、企業の面接を受けて、会社に入って研修は受けたものの、実際のビジネスで「どうやって人に伝えたらいいのか」なんて、頭に入っていませんでした。
今は研修講師として若手社員の方々と接する機会が多いのですが、あの頃の自分に教えてあげたいことが山ほどあります。この記事では、特に若手の皆さんに向けて、「伝え方」の本質についてお話しします。
なぜ「伝え方」がビジネスの根幹なのか

交渉力、傾聴力、問題解決能力。ビジネスパーソンに必要なスキルはたくさんありますよね。でも、これらすべてに共通する前提があります。それが「伝える力」です。
交渉するにしても、相手がいないとできません。問題を解決するにしても、チームに説明しなければ前に進まない。つまり、どんな仕事も「他者に伝える」というプロセスを避けて通れないわけです。
行動で示す、文字で書く、プレゼン資料を作る。いろんな方法はありますが、基本的には「話す」ことが中心になります。だからこそ、何をどう話すかが、ビジネスの根幹を支えています。
ところが、これを体系的に教えてくれる場は意外と少ない。ロジカルシンキングやクリティカルシンキングの研修はあっても、「そもそも何を話すべきか」「相手によってどう変えるべきか」という本質的なことは、経験の中で怒られながら学んでいくしかありません。
私も新入社員の頃、上司に報告する時に「とてもいい感じでした」なんて言って、「とてもいいって、どういうことだ?」と怒られた経験があります。今思えば、そりゃそうだよなと。
でも当時は、何が悪いのか本当に分からないものです。
「何を話すか」が分かっていないと、どんなテクニックも無駄
最近、YouTubeやTikTokでも「PREP法で話せ」「結論から話せ」といったテクニックが紹介されていますよね。確かにそれらは有効です。でも、その前提として「何を話すか」が整理できていなければ、どんなテクニックも機能しません。
例えば、営業から帰ってきたあなたに、上司が「今日どうだった?」と聞いたとします。
この「どうだった?」という6〜7文字の質問
上司が知りたい情報がいくつも詰まっています。受注したのか、しなかったのか。したならいくらで、いつお金が入るのか。しなかったなら、なぜダメだったのか。次のアクションは何か。
でも、新入社員の頃の私は「結構いい感じでした」「とても好意的でした」なんて答えていました。抽象的で、具体性がゼロ。上司が本当に聞きたいことには一切触れていないわけです。
結論から話すというテクニックは正しい。でも、「何を結論とすべきか」が分かっていなければ、的外れな結論を述べることになってしまいます。これでは、いくらプレップ法を使っても意味がありません。
だから、まず整理すべきは「相手が何を知りたいのか」。それが見えてくれば、自然と話す内容も定まってきます。
役職や階級ごとに求められる情報は全然違う
もう一つ重要なのが、話す相手によって求められる情報が全く違うということです。
例えば、営業部の課長さんと部長さんでは、知りたいことが違います。
課長さんが知りたいこと
課長は現場に近い立場なので、今月の売上が目標に届くのか、届かないのかが最大の関心事です。個別の取引先ごとの進捗状況、具体的な数字、今週中にクロージングできる案件があるか。そういった「今月を乗り切る」ための情報を求めています。
部長さんが知りたいこと
一方、部長はもう少し大きな視点で見ています。今月の売上が目標に届くのは当たり前。その上で、今後この取引先とどういう取り組みができるのか、来期に向けてどんな戦略が描けるのか。取引先の社長や専務とどんな話をしたのか。そういった「中長期的な視点」での情報を欲しがっています。
だから、部長に対して「今月は◯◯商事から△△円の受注が決まりました」という報告だけだと、「それは分かってるよ。で、向こうの専務は、うちの新しい取り組みについてどう言ってた?」と聞き返されることになります。
同じ「どうだった?」という質問でも、課長に対する答えと部長に対する答えは、全く違う内容にるものということです。
これ、学校でも会社でも、あまり教えてくれないですよね。でも、日頃の会議や報告の場面で、課長がどんなことを重視しているか、部長がどんな観点で質問してくるか、よく観察していれば分かるはずです。それを整理する習慣をつけておくことが、若手のうちにできる一番の準備だと思います。
「どうやって伝えるか」よりも、まず「何を伝えるか」

伝え方の研修では、「ペーシング」「ミラーリング」「バックトラッキング」といったテクニックが紹介されることがあります。相手の話すスピードに合わせる、相手の言葉を繰り返す、といった技術ですね。
これらも有効ですが、実は「何を伝えるか」が定まっていないと、逆効果になることもあります。
私が若い頃、部長に怒られている最中に、丁寧にゆっくりと説明しようとしたことがありました。相手が怒っているから、こちらは冷静に、分かりやすく話そうと思いました。でも、3分ほど話したところで、さらに激怒されました。
「ガキに話すような、その言い方は何なんだ」
相手は怒っているのに、こちらがゆっくり丁寧に話すと、「馬鹿にされている」と感じたのだと思います。良かれと思ってペースを落としたのに、二重に怒られる結果になってしまいました。
つまり、テクニックよりも大事なのは「相手の状況を読むこと」。今、相手は何を求めているのか。怒りをぶつけたいのか、冷静に説明を聞きたいのか。それを見極めた上で、何をどう話すかを判断する必要があります。
相手の状況を読む ― 部長が「どうなってるの?」と聞く真意
営業をやっていた頃、毎月の初めの金曜日が憂鬱でした。月初の営業5日目くらいになると、部長から必ず聞かれます。
「鈴木、今月どうなってるの?」
この質問、表面的には「進捗を教えてくれ」という意味に聞こえます。でも、実際には違ういます。部長は大体の数字を把握しています。そして、おそらく目標に届かないことも分かっている。
だから、「どうなってるの?」という質問の真意は、「お前、分かってるのか? 対策は考えてるのか?」という問いかけです。
ここで、素直に「いやぁ、ちょっと厳しくて、今月は90くらいしかいかないと思います」と答えたら、もちろん怒られます。部長が求めているのは、現状報告じゃなくて、「この状況をどう打開するつもりなのか」という姿勢なです。
だから、正解はこうです。
まず、「申し訳ございません」と謝る。そこで5分でも10分でも怒られ続ける。お前何やってんだ、何考えてるんだ、と。
そして、2回目くらいに「お前、どうするつもりなんだ?」と聞かれたら、そこで初めて「実は、来週の◯曜日に◯◯商事の専務と部長にご同行いただき、こういう提案をする予定です」と答える。
最初から説明しちゃダメです。向こうは「物申したい」という気持ちがある。それを受け止める姿勢を見せてから、具体的な対策を述べる。この順番が大事ですよね。
これも、学校では教えてくれません。会社でも、先輩がわざわざ説明してくれることは稀です。怒られながら、経験の中で学んでいくしかない。
でも、こういうことを早めに知っておけば、無駄に怒られる回数を減らせますし、上司との関係も良好に保てます。経験値は凝縮できます。
実体験から学ぶ ― 110%達成したのに怒られた理由

ここで、私の失敗談を一つ。
ある月、売上目標が100だったとします。営業としては、もちろんそれを達成するために全力で動きます。そして、運良くいろんな案件が決まって、結果的に110になりました。
普通に考えれば、目標を10%上回ったわけですから、褒められるはずですよね。でも、実際には怒られました。
「お前、読みが甘いんだよ」
当時の私には、何を言われているのか全く分かりませんでした。目標を超えたのに、なぜ?
でも、今なら分かります。会社というのは、目標に対して予算を組んでいます。販促費、人件費、いろんなコストを計算して、売上100に対してこれだけの投資をする、という計画を立てている。
それが110になるということは、読みが外れているということです。もし最初から110いくと分かっていたなら、もっと効率的な投資ができたかもしれない。あるいは、翌月に回せる案件もあったかもしれない。
逆に90しかいかなかったら、それはそれで問題です。でも、110いったからといって無条件に喜べるわけでもない。経営者の視点で見れば、計画とのブレ幅が大きいこと自体が問題です。
営業としては売上が多いほどいいと思いがちですが、実は「読み通りに進めること」が求められている場面もありますよね。この視点、新入社員の頃には全く持っていませんでした。
そして、月初5日目の段階で、月末が90になるのか110になるのか、大体読めていないといけません。その読みができていれば、早めに対策を打てる。半月経ってから「90しかいかないです」では、もう遅い。何もできません。
こういう「数字の読み方」も、経験の中で学んでいくことですが、若いうちから意識しておくと成長が早くなります。
パワハラにならない叱り方、叱られ方
少し話が逸れますが、「伝え方」に関連して、パワハラについても触れておきます。
今の時代、上司も部下を叱りにくくなっています。どこまで言っていいのか、どう伝えればパワハラにならないのか、悩んでいる管理職の方も多いです。
私が思うに、パワハラとそうでない境界線は、「プライベートに立ち入るかどうか」だと考えています。
例えば、部下がミスをして、お客様からクレームが来たとします。上司としては、厳しく叱らなければならない場面ですよね。
「お前、これどうするんだ?」と問い詰める。ここまではOKです。業務上の問題だから。
でも、そこで「どういう親に育てられてるんだ」と言ったら、アウトです。プライベートに踏み込んでいるから。
業務として伝えなければならないことと、その人の人格や家庭環境は別です。ここを混同しないことが重要です。
昔は、上司と部下の距離が近かいものでした。週末にキャンプに行ったり、結婚式に上司を呼んだり。そういう関係ができていれば、多少厳しいことを言っても、お互い分かり合えた。
でも、今はそういう時代じゃありません。プライベートと仕事は分ける。その前提で、業務上必要なことはしっかり伝える。これがパワハラにならない叱り方だと思います。
逆に、叱られる側としては、「まず謝る」ことが大事です。遅刻した時、「電車が遅れまして」と理由から言うのではなく、「申し訳ございません」と最初に謝る。その後で、「実は◯◯で」と説明する。この順番を間違えると、言い訳がましく聞こえてしまいます。
こういうことも、社会に出て初めて学ぶことですよね。でも、知っておくだけで、無用なトラブルを避けられます。
もう一つの実体験 ― ウィン・ルーズの関係から学んだこと

これも30年以上前の話なのですが、ある取引先と、かなり条件の悪い契約を結んだことがありました。
うちとしては、どうしてもその商品を仕入れたくて、相手の部長さんにお願いして、通常よりもかなり安い価格で卸してもいました。部長さんも、しょうがないなぁという感じで、承諾してくれました。
それで1年ほど取引が続いたのですが、ある時、その部長さんにすごく怒られました。
当時は理由が分かりませんでした。こちらは感謝しているし、ちゃんと定期的に発注もしている。なのに、なぜ?
でも、今思い返すと、あれは完全に「ウィン・ルーズ」の関係でした。こちらは安く仕入れられて嬉しい。でも、相手は本来の利益を得られていない。
短期的にはそれでもいいかもしれません。でも、1年間ずっとその状態が続くと、向こうとしては不満が溜まりますよね。
私がすべきだったのは、どこかのタイミングで「そろそろ価格を見直しませんか」と自分から提案することだったのです。もしくは、発注量を増やすとか、別の形で相手にメリットを提供するとか。
でも、若かった私は、そんなこと考えもしませんでした。安く仕入れられることに甘えて、相手の状況を想像できていなかった。
これも、「何を話すか」「何を聞くか」の話。単に今月の発注数を伝えるだけじゃなくて、相手の状況を聞く。今の条件で大丈夫か、何か困っていることはないか。そういうコミュニケーションが必要でした。
交渉力の話をすると、よく「ウィン・ウィンを目指せ」と言われます。でも、実際のビジネスでは、気づかないうちにウィン・ルーズの関係になっていることがある。そして、それが長期的には双方にとって良くない結果を生む。
だからこそ、相手の背景を知る。相手に関心を持つ。それが、長期的な取引関係を築く上で不可欠です。
まとめ ― 経験値は凝縮できる
ビジネスにおける「伝え方」は、単なるテクニックではありません。相手が何を知りたいのかを理解し、その人に合わせた内容とスタイルで話すこと。それが仕事の成果を左右します。
私は40年近くかけて、怒られながら学んできました。でも、皆さんはそんなに時間をかける必要はありません。先人たちが苦労して編み出した「型」を素直に学べば、経験値は凝縮できます。
何を話すか。どうやって伝えるか。相手によって、どう変えるか。
これらを意識するだけで、上司との関係も、お客様との商談も、きっと変わってきます。
最後に、あの怒られた後の話をもう一つ。
月初の金曜日に部長に散々怒られた後、その夜、部長が「今日空いてるか? 肉食べるか」と声をかけてくれました。そして、高級焼肉店で、普段食べられないような肉をご馳走してくれたました。
「もっと大きい仕事してな」
部長たちは、ミッションとして売上を達成しなければならない。だから厳しく言う。でも、それは個人を否定しているわけじゃない。仕事として、必要だから伝えている。
そして、伝えた後は、ちゃんとフォローもしてくれる。この振り幅の大きさが、本当に勉強になりました。
今の時代、なかなかそういう上司は少ないかもしれません。でも、叱られる時には、相手のミッションや立場を理解する。そして、自分がすべきことを整理して行動する。
これができれば、きっと信頼される若手になれるはずです。
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お知らせ
- 【ブログ更新】「AI活用は常識となり、これからはどう活用するかが問われている。」を公開しました!
- 【ブログ更新】「カスタマーハラスメント対策の新常識 ―「お客様は神様」から「お互い様」の時代へ―」を公開しました!
- カスタマーハラスメント対策の新常識 ―「お客様は神様」から「お互い様」の時代へ―
- 【ブログ更新】「賃上げ時代を生き抜く中小企業の戦略―コアスキルとオンボーディングが鍵を握る」を公開しました!
- 賃上げ時代を生き抜く中小企業の戦略―コアスキルとオンボーディングが鍵を握る
- 【ブログ更新】「中小企業に賃上げはなぜ急務なのか?持続的成長を叶える価格転嫁と生産性向上の秘訣」を公開しました。
研修・セミナー事例
- 動画プロモーションセミナーレポート:スマホ1台で始める!動画プロモーション入門講座
- ハラスメント研修を実施しました – なぜハラスメント対策は企業の生産性向上に不可欠なのか?
- AI×営業研修の研修事例
- 非言語コミュニケーション研修 ノンバーバルなコミュニケーションを高める
- 法人営業力強化研修レポート
- 人材採用&育成セミナーが開催されます【参加無料】
