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インシビリティ(礼節の欠如)を考える

インシビリティという言葉はご存知でしょうか。
ハラスメントという言葉に近いのですが、ハラスメントまではいかない「積極的に相手を傷つけようとはしない、配慮を欠いた失礼で無作法な言動」と言われています。

コロナ禍を経てオンラインが主流になったことで注目されているキーワードですが、なんとなく失礼(慇懃無礼)だけど明確に指摘しにくいものと言えます。

なんとなくギスギスした職場には、インシビリティが蔓延しており、居心地の悪さを生み出します。

オンライン上のやり取りが多い企業に起こりやすく、テレワークやZoom会議では相手の雰囲気が読みにくいことから以前は当たり前にやっていた「元気な挨拶」「目を見て話す」「雑談で空気を和ます」などの空気を緩和するような行動が省略されてきています。

またメールを無視、チャットへの返信をしない、返信が最低限、などのテキストコミュニケーションも簡素になってきました。

やらなくても成り立つ、礼儀作法が省略されることで、ギスギスした雰囲気を生み出す。

ハラスメントが叫ばれている中で、実はその手前のインシビリティに問題が起こっているケースも実は多いのです。

インシビリティは伝染する

注目すべき点は、インシビリティは伝染するということです。誰かがインシビリティな対応をすることでそれは周りにあっという間に波及していくという点。あっという間に雰囲気がギスギスしていくのです。ですからひとりひとりがインシビリティの概念を理解し、企業ごとにコミュニケーションのあり方を整備する時期にきているということです。

そしてインシビリティは「空気」「雰囲気」だといえます。なんとなく空気がピリつく。空気が重い。雰囲気が悪い。このような空気感を悪くするのがインシビリティ。インシビリティがなぜリモートワークで生まれやすいのか?というのは距離感が取りにくいのがリモート、オンラインだからです。距離感を意識しないと距離のズレを読み間違えることが多くなるわけです。ですのでリモートワークが増えた今こそ改めてインシビリティという概念を理解しておく必要があるわけです。

インシビリティはチームの機能を低下させる

オンラインを中心としたプロジェクトチームでは、インシビリティが発生しやすく、チームの生産性を低下させるといわれています。2024年に入り、改めてリモートワークとリアルの役割を見直す動きが出ていますが、リモートにおけるインシビリティ対策、リアルでのインシビリティ対策を棲み分けして学んでいく時代です。

テレワーク実施率調査結果

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/01/16/09.html

インシビリティは問題になりにくい

明確なハラスメント事案であれば通報窓口制度など問題化しやすいのだが、インシビリティに関しては上司に報告する比率は1〜6%程度というデータもあるくらい問題になりにくいものである。

些細な無礼が積み重なることで起こるため、明確な問題化が難しいのである。

しかし一旦、インシビリティが発生すると水面下で徐々に侵食していき組織を崩壊に導くことになる。ある意味でハラスメントよりも怖い存在である。

インシビリティ対策としては、会社として経営者としてリスペクトが必要である点を明確化して宣言することが重要であり、ルール化することが求められている。

インシビリティは主にオンライン上で起こりやすいとされているため、オンラインコミュニケーションにおいてルール化を行うことをおすすめする。

ルール化例

  • オンラインミーティングでは顔を出す
  • 参加したら挨拶をする(Chatか音声にて)
  • 退席する際には退席する旨をチャットに記載して退出する
  • 人が話しているときには割り込まない
  • 「うなづき」を積極的に行う
  • カンタンな近況報告をおこなってから会議をはじめる
  • 事前に資料を読み込んでから参加する
  • 不意にZoomから退出してしまったら少し待つ
  • オンラインが苦手なメンバーがいたらフォローをする

当たり前のことも多々あるが、オンライン(リモートワーク)になった途端に省略されることも多くなる。改めて、リモートルールを再度見直すことをおすすめしたい。

ハーバード・ビジネス・レビューでも掲載されていますので併せてご覧ください。

バーチャルな職場で部下の不作法をどうすれば減らせるか〜インシビリティを防止する5つのポイント〜

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/8034

ハラスメント研修+インシビリティ研修

ハラスメント未満の行為がインシビリティとなるわけですが、今後はハラスメントのような白黒はっきりするような事象からインシビリティという明確にハラスメントとは言い切れないような事象が増えてくると想定されます。

ハラスメント以上に指摘しずらい事象ですので、一度発生すると解消することも非常に難しくなってきます。ですのでインシビリティという概念をスタッフに理解させることが非常に重要になっていきます。

ハラスメント研修の中に、リスペクトトレーニング、そしてインシビリティの要素を加えることでより立体的な研修実施が必要不可欠となっていきますのでぜひご検討ください。

セミナー&研修ネットでは、インシビリティに特化した研修を実施しております。詳しくはお問い合わせください。

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