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なぜ今、賃上げ対策が経営の最重要課題なのか

なぜ今、賃上げ対策が経営の最重要課題なのか - セミナー&研修ネット
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「賃上げしたいが、原資がない」「人材流出が止まらない」——こうした悩みを抱える中小企業経営者は少なくありません。2026年、政府は過去最大規模の賃上げ支援策を打ち出しており、この機会を活用できるかどうかが企業の明暗を分けます。本記事では、最新の助成金・税制優遇の全体像と、中小企業が今すぐ取り組むべき実践的な賃上げ対策を解説します。

なぜ今、賃上げ対策が経営の最重要課題なのか

2026年の春季労使交渉において、連合は3年連続で5%以上の賃上げ目標を掲げています。特に注目すべきは、中小企業に対しては大企業との格差解消のため「6%以上」の賃上げ率が求められている点です。

この流れは単なる労働組合の要求にとどまりません。政府の補助金申請においても、賃上げが必須要件または重要な加点項目となる傾向が強まっています。つまり、賃上げに取り組まない企業は、補助金獲得においても不利な立場に置かれる時代が到来しているのです。

一方で、賃上げは単なるコスト増ではありません。適切な戦略のもとで実施すれば、人材確保・定着率向上・生産性向上という好循環を生み出す投資となります。

2026年度 政府の賃上げ支援策

厚生労働省は2026年度(令和8年度)予算概算要求において、「賃上げ支援助成金パッケージ」を3本柱で体系化し、総額554億円規模の拡充を要求しています。中小企業経営者が押さえるべき主要な支援策を整理しました。

1. 賃上げ支援助成金(従業員1人あたり最大7万円)

中小企業が従業員の賃金を引き上げた場合、従業員1名あたり最大7万円の助成を受けられます。賃上げ率に応じた助成額は以下の通りです。

賃上げ率 助成額(1人あたり)
3%以上4%未満 4万円
4%以上5%未満 5万円
5%以上6%未満 6.5万円
6%以上 7万円

例えば、従業員20名の企業が6%の賃上げを実施した場合、最大140万円の助成金を受け取れる計算になります。

2. 業務改善助成金(設備投資で生産性向上)

2026年度の概算要求額は35億円(前年度15億円から20億円増)と大幅に拡充されています。最低賃金引き上げに対応するための設備投資(POSレジ、勤怠システム、自動釣銭機など)を支援する制度です。

今回の改正では、コースが4つから3つに再編され、助成率も引き上げられました。さらに、地域最低賃金差額特例が新設され、地方の中小企業にとっても活用しやすい制度に進化しています。

3. 働き方改革推進支援助成金(最大720万円の賃金引上げ加算)

2026年度概算要求額は101億円。長時間労働が課題となっている業種を対象に、働き方改革と賃上げを同時に推進する企業を支援します。

新設された「賃金引上げ加算」の内容は以下の通りです。

  • 賃上げ率3%以上:6万円~60万円を加算
  • 賃上げ率5%以上:24万円~480万円を加算
  • 賃上げ率7%以上:36万円~720万円を加算
  • 時間外割増率50%以上達成:さらに100万円を加算

働き方改革と賃上げを組み合わせることで、助成金の最大化が可能になります。

4. 賃上げ促進税制(法人税の税額控除)

経済産業省は2026年度税制改正において、賃上げ促進税制の見直しを実施しました。給与支給額が増加した企業に対する税額控除が強化され、大胆な設備投資促進税制も創設されています。

さらに、給与所得控除の最低保障額が65万円から69万円に引き上げられ(所得税は令和8・9年分に適用)、従業員の手取り増加にも寄与します。研究開発税制や戦略分野国内生産促進税制も見直され、生産性向上と賃上げを連動させた経営が税制面でも優遇される仕組みが整備されています。

中小企業が今すぐ取り組むべき5つの賃上げ対策

助成金や税制優遇を最大限活用するためには、計画的な準備が不可欠です。以下の5つのステップで、賃上げを「コスト」から「投資」に転換しましょう。

ステップ1:現状の人件費構造を可視化する

まずは自社の人件費構造を正確に把握することから始めます。従業員ごとの給与水準、賃上げ率のシミュレーション、助成金の試算を行い、「どの程度の賃上げが現実的か」を数値で把握しましょう。

ステップ2:生産性向上とセットで計画する

賃上げ原資を確保するためには、生産性向上が不可欠です。業務改善助成金を活用した設備投資、DX推進による業務効率化、AI活用による省力化など、賃上げと生産性向上を同時に進める計画を策定しましょう。

ステップ3:助成金・補助金の申請準備を早期に開始

助成金は申請が集中すると予算が早期に消化される可能性があります。2026年度の助成金は大幅に拡充されているため、早期の情報収集と申請準備が成功の鍵となります。

ステップ4:従業員への説明と納得感の醸成

賃上げは経営者の一方的な判断ではなく、従業員との信頼関係のもとで進めることが重要です。賃上げの背景や期待する成果を丁寧に説明し、組織全体のモチベーション向上につなげましょう。

ステップ5:専門家の知見を活用する

助成金申請や税制優遇の活用には、専門的な知識が必要です。社会保険労務士、税理士、中小企業診断士などの専門家や、実践的なセミナー・研修を活用することで、確実に成果を出すことができます。

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「制度の概要は分かったが、自社にどう適用すればいいか分からない」「助成金申請の具体的な手順を知りたい」——そうしたお悩みをお持ちの経営者様には、専門家による実践的なセミナー・研修の受講をおすすめします。

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賃上げ対策は、単発の施策ではなく継続的な経営改善の一環として取り組むことが成功の秘訣です。専門家の知見を活用し、自社に最適な賃上げ戦略を構築しましょう。

2026年は賃上げの「好機」を逃さない

2026年度は、政府の賃上げ支援策が過去最大規模に拡充される年です。助成金総額554億円規模という予算は、中小企業にとって大きなチャンスを意味します。

重要なのは、「賃上げ=コスト増」という発想から脱却し、助成金・税制優遇を活用して「賃上げ=人材投資」に転換することです。計画的に準備を進め、専門家の知見を活用することで、賃上げを企業成長の原動力に変えることができます。

賃上げ対策に関するセミナー・研修の詳細は、セミナー&研修ネットでご確認いただけます。貴社の持続的成長を支援するプログラムを、ぜひご活用ください。

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