テーマ・部門別
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コンプライアンス・ハラスメント防止▼
- カスタマーハラスメント研修 〜カスハラへの早期対策が必要不可欠〜
- 下請法基礎研修【コンプライアンスの本質を知る】
- ハラスメント防止研修【リーダー層向け】〜30代、40代の8割がハラスメントを感じたことがある〜
- アンガーマネジメント研修
- ハラスメント研修【全社員対象】
- ハラスメント研修【管理職向け】
- ハラスメント相談窓口研修
- コンプライアンス研修・コンプライアンス相談窓口担当者研修
- ハラスメント防止研修【コミュニケーション良化とジェネレーションギャップ解消】
- SNS(ソーシャルメディア)利用のコンプライアンス研修
- リスペクト・トレーニング研修 〜職場内での相互リスペクト醸成し、ハラスメントを抑止する〜
- ハラスメント防止研修【オーダーメイド動画研修】〜飽きない動画、見られる動画、役に立つ動画で研修成果を最大化〜
- 任天堂で実践したサプライチェーンのCSR推進
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SNS・DX・AI活用▼
- デジタルマーケティング&販売促進研修
- SNS活用研修 〜企業SNSの効果的な運用方法と炎上リスクへの対策(Instagram、X、TikTokなど)〜
- SNS活用研修(幹部向け)
- Instagram活用研修【初級研修】〜インスタグラム運用の基本を学び、自社PRツールの武器に変える〜
- Instagram活用研修【中級研修】
- Instagram活用研修【上級研修】
- ライブコマース活用研修
- X(旧Twitter)ビジネス活用研修
- SNS炎上対応・リスクマネジメント研修
- SNS(ソーシャル・メディア)活用研修 〜Twitter(X)・Instagram・YouTube
- SNS活用研修(コンプライアンス)
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ビジネスマナー・CS・接遇・クレーム対応▼
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営業力▼
- ディスカバリー営業研修 〜顧客と営業との新たな関係性を作る新営業スタイル〜
- 営業スキル伝承研修 〜ベテラン営業のスキルを伝承させて企業全体の営業力を高める〜
- 若手営業研修 〜経験学習モデルを使った実践的かつ効率的に営業力を高める
- 営業研修 〜明日からすぐ使える、成約率が高まる営業スキル向上〜
- 営業実践力向上研修
- 営業スキルアップ研修 〜仕事を拡大させるための営業スキル〜
- 営業研修 〜営業について徹底的に学び成果を最大化させる〜
- 電話営業の基本研修
- 質問力向上×プレゼン能力向上研修
- オンライン営業研修
- 営業パーソンのための顧客対応力研修
- 展示会成功講習・展示会で圧倒的に見込み客を獲得する具体策(出展者説明会対応)
- 女性営業研修〜女性の強みを活かすインサイト営業
- 営業パーソンのための実践マーケティング入門
- 住宅業界のための営業マーケティング研修
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情報セキュリティ・情報漏洩▼
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メンタルヘルス・ヘルスケア▼
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人材アセスメント▼
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グローバル・SDGs▼
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コミニュケーション・コーチング▼
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販売促進▼
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チームビルディング▼
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経理・財務▼
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評価・考課▼
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人事▼
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業務改善▼
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広報(広告・宣伝・CSR)▼
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マネジメント▼
- 下請法基礎研修【コンプライアンスの本質を知る】
- BCP研修
- 若手・中堅社員フォローアップ研修 〜組織をけん引する人材への行動変容を目指して〜
- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- ウェルビーイング経営研修
- 売れる会社がやっているたった四つの繁盛の法則
- 後継者育成セミナー(事業承継のための研修)
- マネジメントゲーム研修 〜スタッフに経営・財務視点を身に付けさせ生産性を高める〜
- インバスケット〈アセスメント編〉
- 事業承継 完全対策セミナー
- 緊急時のためのBCP(事業継続・復旧計画)策定研修
- 管理職向け 戦略マネジメントゲーム研修
- ロジカルシンキング研修
- リーダーシップ・コミュニケーション研修
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法務▼
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部下育成▼
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仕事の基本▼
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販売▼
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企画・プレゼンテーション▼
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生産管理▼
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企画・マーケティング▼
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ビジネスマインド▼
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新規事業部▼
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キャリアデザイン▼
階層別
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新人▼
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若手・リーダー▼
- ディスカバリー営業研修 〜顧客と営業との新たな関係性を作る新営業スタイル〜
- 営業スキル伝承研修 〜ベテラン営業のスキルを伝承させて企業全体の営業力を高める〜
- 若手営業研修 〜経験学習モデルを使った実践的かつ効率的に営業力を高める
- 営業研修 〜明日からすぐ使える、成約率が高まる営業スキル向上〜
- 若手・中堅社員 事務・総務職研修
- 若手・中堅社員のための事務・総務職研修 〜実務の基礎と「振る舞い力」向上に向けて〜
- 若手・中堅社員フォローアップ研修 〜組織をけん引する人材への行動変容を目指して〜
- 入社3年目能力強化研修〜次世代リーダーへの能力開花に向けて〜
- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- 女性のキャリアデザイン講座 〜転換期を生きる私達の人生戦略〜
- 営業研修 〜営業について徹底的に学び成果を最大化させる〜
- 電話営業の基本研修
- メンター育成研修 〜新入社員へのメンタースキル向上〜
- 店長研修
- 営業交渉術研修 〜交渉計画策定から交渉ロープレまで~
- 財務諸表の読み方研修
- リーダーシップ・コミュニケーション研修
- メンター研修
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中堅▼
- 公平評価で組織力を向上する!人事評価者研修
- ディスカバリー営業研修 〜顧客と営業との新たな関係性を作る新営業スタイル〜
- 採用面接官向け研修
- 1on1面談の進め方講座
- 営業スキル伝承研修 〜ベテラン営業のスキルを伝承させて企業全体の営業力を高める〜
- 若手・中堅社員 事務・総務職研修
- 若手・中堅社員のための事務・総務職研修 〜実務の基礎と「振る舞い力」向上に向けて〜
- 若手・中堅社員フォローアップ研修 〜組織をけん引する人材への行動変容を目指して〜
- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- 営業研修 〜営業について徹底的に学び成果を最大化させる〜
- マネジメントゲーム研修 〜スタッフに経営・財務視点を身に付けさせ生産性を高める〜
- 営業交渉術研修 〜交渉計画策定から交渉ロープレまで~
- 財務諸表の読み方研修
- メンター研修
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管理職▼
- 公平評価で組織力を向上する!人事評価者研修
- ディスカバリー営業研修 〜顧客と営業との新たな関係性を作る新営業スタイル〜
- 採用面接官向け研修
- 1on1面談の進め方講座
- チーム構築研修【小規模組織向け】
- リーダーシップ開発研修 VUCA・AI時代を切り拓く組織開発とは?
- 女性のキャリアデザイン講座 〜転換期を生きる私達の人生戦略〜
- 管理職向けコミュニケーション研修
- ウェルビーイング経営研修
- ハラスメント研修【管理職向け】
- 「身だしなみ接遇研修」「管理職向け身だしなみ・服装研修」
- リスペクト・トレーニング研修 〜職場内での相互リスペクト醸成し、ハラスメントを抑止する〜
- マネジメントゲーム研修 〜スタッフに経営・財務視点を身に付けさせ生産性を高める〜
- 管理職のための労務管理研修
- 管理職研修〜管理職に求められるマネジメントの基礎〜
- 管理職向け 戦略マネジメントゲーム研修
- 営業交渉術研修 〜交渉計画策定から交渉ロープレまで~
- 女性が働きやすい職場をつくるための男性管理職向け研修
- リーダーのためのエンゲージメント研修
- 管理職向けアセスメント研修
- 危機に瀕したときの広報対応研修(プレスリリース・記者会見)
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役員・経営者▼
パワハラ対策が生産性向上の鍵に。第2回「パワハラ防止法対策セミナー」
2021年4月21日、第2回目の「パワハラ防止法対策セミナー」をオンラインにて実施しました。来年度より、規模を問わずすべての企業にパワハラ防止法が適用されます。社内でどう対策を進めていくべきか悩んでいる担当者も多いでしょう。
パワーハラスメントの横行はコンプライアンスの問題だけにとどまらず、会社の生産性をも左右するものです。セミナー内では、パワハラ対策をすることが企業にどのような影響をもたらすのかについて語られました。今回は、第2部で行われたパネルディスカッションの内容をレポートします。
セミナーの概要
テーマ:パワハラ防止法対策セミナー〜パワハラが生まれる企業の特徴〜
対象:企業の人事・コンプライアンス担当者様など
所要時間:約2時間(15時〜17時)
第1部の基調講演「本当に怖いハラスメント」と第2部のパネルディスカッション、質疑応答の3部構成。
第1回目のセミナーから引き続き、大木ヒロシ講師、片桐由紀子講師、廣瀬由美講師の3名によって、ハラスメントが企業にもたらす影響や、有効な対策についてパネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、前回挙がった「許可をすること」「パワハラ対策が効率化になる」のほか、「ダイバーシティ」などの新しいキーワードも登場しました。さらに進化した討論の内容をお届けします。
ハラスメントを乗り越えるために必要なことは?
いよいよ2022年からは中小企業もパワハラ対策法の対象となります。とはいえ、教育に費用をかけるのが難しい企業も多いのではないでしょうか。
「ハラスメントは、結論的に言うと起こってしまうものです。上の世代が『大したことではない』『それが当たり前でみんなが通ってきた道』と思っていることが、若年層にとってはパワハラになり得ますよね。精神的な傷つき方は、育ってきた環境でも違うし、男女でも違うのではないでしょうか。
これからは、結婚や出産を経て復帰した女性など、様々なバックグラウンドを持つ人が新しい仕事人として登場します。そういう人たちに上手に働いてもらえる企業は、ものすごく効率化できるのではないかと思っているんです。
とくに中小企業は、教育にお金がかけにくい。だからこそ、一通り経験を積んでベースがしっかりとした人材を雇い、上手に働いてもらうことがプラスになのではないでしょうか。お二人はどう思われますか?経験や事例などをお聞かせください」(大木講師)
「私は30歳ぐらいのとき、美容ディーラーをしていました。お客様は女性ですが、会社の中は完全な男性社会。20人男性営業マンの中で唯一の女性だったんです。
私の発言のちょっとした言葉尻を捉えて、下世話な話につなげられたことがありました。言葉一つ取っても捉え方が違いますし、男性ばかりの環境は温床になりやすいですよね。
腹立たしい思いもありましたが、そんなことを言っている人たちよりも営業成績を伸ばそうと思いました」(片桐講師)
「なかなかそういう風に考えらない人もいると思いますが、片桐先生はどうしてセクハラをはね返せたのでしょう?」(大木講師)
「良い意味での人生経験を経た30歳だった、というのがあります。
前回のセミナーでも話題に出た『嫌なものは嫌って言っていいんだよ』と認めてくれる人がいることがハラスメントを乗り越えるために必要だと思います。みんなの自己重要感をいかに高めていくのがポイントではないでしょうか。
自己重要感を高められるようなセミナーや第三者機関が『自分自身を守ってあげて』『あなたのせいではない』と伝えてあげることが大事なのかなと思います」(片桐講師)
「様々な経験を経たからこそ、不当な扱いをはねのけられるというのが大きいですよね。もしも社会に出たばかりの頃にハラスメントを受けたら、多くの人はめげてしまうのではないでしょうか。経験を重ねた今の自分から、20歳の頃の自分に声をかけてあげるような内容の研修ができたら素晴らしいですね。
廣瀬先生は研修アドバイザーとして企業の方とコミュニケーションをとられていますが、どんな研修をやれば効果的だと思いますか?」(大木講師)
「色々な方とお話ししていて感じるのは、パワハラは体制が変わった時に起こりやすいということです。
私自身も、パワハラにあったのは直属の上司が変わった時でした。業務内容は以前と同じでしたが、上司が自分だけに発言をさせない、必要以上にダメ出しをするなどをされました。周りからも心配されるような環境に急に陥り、当時は戸惑っていましたね。
直属の上司のさらに上の上司には、それまでは評価してもらっていたのですが、ハラスメントをしている上司の言葉だけを信じるようになり、受け止めてもらえませんでした。
一番しんどいのは『受け止めてもらえる場所がない』と感じてしまい、諦めてしまうことです。そんな時に、人は心が折れかけるのではないでしょうか。私はこの出来事がきっかけで、産業カウンセラーの資格を取りました。
100%完璧な人はいません。プレイングマネージャーの中には、業績は良いけれど部下のマネジメントには向かない人が実はたくさんいます。業績を評価され、マネジメントの立場に引き上げられてしまうのです。
そういうケースこそ、いつも以上にこまめにフォローをしたり、研修を活用して気づきを促すことが大切だと思います。上からの意見と下からの意見の両方が見える形で、価値観や受け止め方の違いをこまめに共有し合う場が必要ですね」(廣瀬講師)
多様性を認め合うこと
ディスカッションの中では「お互いの考え方や捉え方の違いを認め合うこと」の重要性について語られました。
「さらに上の上司が、廣瀬先生の声に耳を貸さなかった仕組みや環境。日本はこれがものすごく多いのです。硬直した縦社会で、横の広がりがないことからも、調整役をしてくれる第三者的な立ち位置の機関が必要だと感じます。
行政の指導では「社内に相談室を置いて…」という動きがあります。しかし若年の社員からすると、相談室さえも上司と通じているように思えてかえって打ち明けづらい。
そこはやはり、会社の外側の第三者に話を聞いてもらうことがすごく重要ですよね。廣瀬先生のお話は、日本の会社がどうあるべきかをとてもよく表しています。これまでは効率重視の縦社会で成立していましたが、横型に変化しなければ新しい可能性は生まれません。縦社会がハラスメントの温床になっています。
防止対策として、中小企業は実際どんなことをやるべきだと思われますか?」(大木講師)
「私は、NLPという心理学を学んでいるのですが…人間ってつい、他者も自分と同じように考え、感じているであろうという前提を持ってしまうんです。
上司からすると『なんでこの部下は自分の言っていることがわからないんだと』思いますし、部下の立場から見れば『どうして上司は自分のことをわかってくれないんだろう』と感じてしまいます。それぞれの話を聞いてみると、どちらにも賛同できる点があるから余計に難しいんです。
みんなが同じ情報を受け取ったとしても、違う感じ方をするのだと知ることが第一歩です。とても大切なことなので、コミュニケーションの研修でもこの話はしていますね」(片桐講師)
「上司と部下、それぞれの考え方をすり合わせることに時間を使うべきだということですね。
広瀬先生は、同じ質問に対してどんなご意見ですか?とくに中小企業の場合だと、大企業ほどコンプライアンス対策にがっつり取り組めない会社が多いと思うのですが…」(大木講師)
「第三者機関を活用するのは、有効な手立てだと思います。
実際何をやっていくのかというと、まずは役員も一般社員も関係なく全員が一同に会して、同じ情報を取得します。全員が『ハラスメントがどれだけ怖いもので、どんな危険があって、どのように会社の生産性を下げるものであるのか』を学んでもらいます。これは、全員が同じ知識を持っていることを周知の事実にするのが目的です。
その上で、自分に当てはめて考えてもらうのが有効です。もし自分がハラスメントをしてしまうとしたらどのパターンなのか、意識しながら講義を聞いてもらいます。
グループワークでは、あえて全ての階層の社員を混ぜてグループを作り、様々な立場の意見を聞けるようにします。Zoomのブレイクアウトルームは、あえて自動振り分けにするといいですよね。
人はどうしても、自分の中にある価値観が全てだと思ってしまうものです。様々な考え方や捉え方があるということを社内で共有し、明日から何に気をつけていくか“決意表明”をしてもらいます。周りの人に『あの人、ああ言っていたよね』という目で見られるのも、行動変容につながると思います。
研修は終わってからが重要です。お互いに注意喚起ができる環境を作り上げ、定期的に意識づけを行っていく。そんな第三者機関の活用方法も一つだと思います」(廣瀬講師)
「ダイバーシティにもつながりますね。知ることで、お互いの価値観を認められる。『理解はできないけど、彼がそうなんだったら許そうか』と思えるでしょう。
『意志が弱いからハラスメントを受ける』という考えについては、とくにベテラン社員にその傾向が強いと受講者の方からご意見がありました。相手の心の傷にいかに思いを至らせるかがとても大事ですよね。みんなが話して共有していくことに価値があるし、そういう研修を目指せたらいいと思います」(大木講師)
ハラスメントを受けるのは弱い人?
全企業に向けて法律が施行されますが、日本では依然としてハラスメントに対する理解が浅い現状があります。その点についても様々な意見が出ました。
「昔はうつ病は怠け病と言われていました。ハラスメントに負けた人が弱いと思われてしまうのも同じことですよね。お二人は、そのあたりの理解はどうしていくべきだと思いますか?」(大木講師)
「私は大企業の在籍時にモラハラにあったことがあります。『人間クラッシャー』と呼ばれる上司の元に配属されて…仕事が好きでしたが、会社に行けなくなってしまいました。
休職期間を経て復帰したのですが、その時の産業医の先生に『一度自律神経失調症になったら、その爆弾は一生持っていると思ってください』と言われたことが、今でも自分の中に残っています。
一度そうなってしまうと、何かの引き金で戻る可能性がある。それはハラスメントを受けた事実を背負って生きているということ。被害者は、治療が終わっても終わりではありません。一生傷を抱えなければならないのです。
行為者には、いろんな意味での責任があります」(片桐講師)
「ハラスメントは『受けている側が何かを上手くやれなかったから、最後まで追い詰められてしまった』では片付かない問題だと感じています。
私の場合は『このままいくと危ない』と自分で気づきました。当時いた会社はかなりの縦社会でしたが、ありとあらゆる手を使って異動する道筋を作り、その場から離れました。離れた後は、仕事に対する成果もまったくと言っていいほど変わりました。
可能な限り、その環境から離れる。企業もその人がもっと活躍できる場所に移動させる。人材を活用するのならば、その場から動かすという対策を組織ぐるみでやっていくべきではないでしょうか」(廣瀬講師)
「ハラスメントは法令上だけの問題ではありません。これを乗り越えたら、新しい人材に上手に働いてもらえる企業になるはず。
むしろ一生懸命働く人たちが、ハラスメントに追い込まれている気がします。ハラスメントについて理解を深め、真剣に取り組んでいくことは、業績が上げる一番重要なポイントではないでしょうか。
意志の疎通を深めてチームを作り、業績が向上する。お互いにリスペクトし合う関係を築いていけたらいいですね」(大木講師)
質疑応答
当日は参加者の方からも多くの質問が寄せられました。ここではその一つをご紹介します。
「TELハラという言葉がありますが、最近入社した社員が実際に電話対応ができなかったケースがあります。電話対応の業務によってうつ病と診断されたら、それはパワハラになってしまうのでしょうか?」という相談でした。
これに対しては、大木講師からアドバイスがありました。
「仕事で大切なことは助け合い。会社にギフトカルチャー(教え合うカルチャー)を作っていくことが解決につながります。ちゃんと電話の対応のやり方を教えてあげれば、絶対にパワハラにはなりません。
パワハラは、本人だけでなく周囲が認めて認定されるものです。本人一人だけが騒ぎ立てても成立はしません。助け合うこと、支援することを組織として考えることが大切です」(大木講師)
ここでは、セミナー全体の進行を務めた渋谷雄大講師から補足説明がありました。
「ハラスメントは『優越的な関係に基づいて強制力を働かせること』『身体的・精神的苦痛を与えること』『業務の適正な範囲を超えて行われること』の3つの要件を満たさないと成立しません。業務の適正な範囲内の電話対応であれば、ハラスメントにはならないでしょう」(渋谷講師)
また、大木講師からは下記のような意見も出ました。
「本当にイノベーティブな環境に会社が成長するためには、あえて使いにくい人を入れるべきです。そういう人材を活用できたら会社は伸びます。
また、調整能力を高めていくのが出世するコツではないでしょうか。上司が部下をリスペクトすれば、部下は必ず上司をリスペクトするもの。これからは“報連相”ではなく、相談される自分になる必要があります。部下が相談しに来てくれるようになったら、コミュニケーションが円滑にできているということです」(大木講師)
これからの研修に向けて
セミナーの最後は、各講師のコメントで締めくくられました。
「ハラスメントがなくなることは、会社の業績が大幅に上がることだと理解してもらいたいです。一人ひとりの時間あたり効率が上がり、事業内容が本当に良くなる。
『法律だからやる』ではなく、前向きな姿勢でハラスメントに対処していただきたいと思っています。ダイバーシティな人々を調整して、上手に仕事を回せるようになったらすごいことです。いい会社にしたい、儲かる会社にしたいと思えばハラスメントは起こりません。
心の傷は見えないけど深いものです。それを直すのは、お互いの思いやりしかないでしょう。それができたら業績が上がります。今後は、そんな研修を考えていきたいですね」(大木講師)
「ハラスメントの背後には別に課題が潜んでいるケースもあります。その裏にどんな問題あるのか、1社ずつ課題は違っているはずです。それぞれに沿ったプログラムを作り、寄り添っていきたいです」(廣瀬講師)
「ハラスメントは、一面では語りきれないものだと思います。正しい知識を持って、人と人との関係をどのように築いていくかが大切ではないでしょうか。大木先生のお話にもあったように、お互いをリスペクトし合い儲かる会社を作るためにも、セミナーが考えるきっかけなれば嬉しいですね」(片桐講師)
「若い世代と年配の層で、事実の捉え方が違います。広瀬先生が言っていたように、年代を混ぜて研修をすることが大切だと感じます。解釈をみんなですり合わせることが今回の肝になるでしょう。研修は、解釈を一致させる行為として役立つはずです」(渋谷講師)
最後に
前回と同じ顔ぶれであったにもかかわらず、パネルディスカッションの内容は大きく変化していました。回を重ねるごとに、さらなる進化が期待されます。次回は2021年6月2日(水)に開催予定です。無料で参加していただけるので、ぜひお気軽にお申し込みください!
お知らせ
- 企業が具体的に取り組むべきカスタマーハラスメント対策
- ハラスメント研修に関する20の重要な質問
- SNSコンプライアンス研修の重要性と具体的対策
- コンプライアンス系研修のダイジェスト動画を公開しました。
- 法務コンプライアンス系 朽木鴻次郎講師の動画が公開されました。
- 法人営業力強化研修レポート
研修・セミナー事例
- AI×営業研修の研修事例
- 非言語コミュニケーション研修 ノンバーバルなコミュニケーションを高める
- 法人営業力強化研修レポート
- 人材採用&育成セミナーが開催されます【参加無料】
- AI活用などを組み合わせた新入社員研修を実施いたしました。
- 「大和商工会議所/綾瀬市商工会」新人社員研修レポート