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日比谷花壇様研修事例~SNSで伝えるフローリストの魅力~

今回は、株式会社日比谷花壇様にて実施させていただいた「SNS活用研修」についての事例をご紹介します。受講してくださったのは、結婚式の会場装花やブーケを製作するフローリストの皆さまです。
研修を導入したきっかけや、実施してみて感じた変化などを、研修企画のご担当者様と受講者様にインタビューさせていただきました。

研修概要

テーマ:SNS(Instagram)の活用について
対象:婚礼チームに在籍するフラワーデザイナーの皆さま
人数:約320名
所要時間:約4時間
開催形式:オンライン

日比谷花壇様の婚礼チームでは、フローリストの皆さまが個々にInstagramのアカウントを運営されています。基本的な知識に加え、それぞれの良さを際立たせるためのアカウント活用法について、実践的な方法をレクチャーしました。

研修のプログラム

①企業SNSの運用について
担当:渋谷雄大講師

自身もSNSを活用し、フォロワー1万人を達成した実績を持つ渋谷講師が、企業アカウントを運用するために知っておきたいポイントを解説。Instagramの構造や、発見性を高めるための具体的な方法をレクチャーしました。

②スマホを用いた撮影手法・アプリでの画像編集法
担当:中山望講師

映像ディレクターとして活躍する中山講師による撮影、画像編集のテクニックに関しての講義です。おすすめの機材や加工アプリなど、すぐに使えるリアルな情報満載もたっぷりとお届けしました。

③SNS活用ワンポイントアドバイス
担当講師:渋谷雄大講師

SNSを活用されている社員の方のアカウントを取り上げ、一人ひとりの持ち味にフィットした見せ方や運用方法のアドバイスを行いました。

ご担当者様・受講者様インタビュー

株式会社日比谷花壇にて営業企画をご担当されている入佐 聡一様と、フローリストとしてご活躍されている紺野 菜津美様のお二人にお話を伺いました。
研修を導入されたきっかけや、受講後の社内での変化についてお聞かせいただきます。

セミナー&研修.netを選んだポイント

株式会社日比谷花壇 入佐様

ーSNS活用のための研修を実施するにあたり、数ある業者の中から当社を選んでいただいた決め手はどういったところでしょうか。

入佐様:研修をお願いする企業を探す際に、早い段階で検索に上がってきたので問い合わせをしました。研修アドバイザーの方のレスポンスが早く、スムーズな流れで話が進みました。
今回の研修でやりたかったことは、SNSを使って外部に発信していくためのマーケティングの手法と、セッティングしたフラワーアレンジを魅力的に撮るためのカメラの撮影技法の2つでした。

打ち合わせをする中で、実施したい内容を網羅していると感じたことも手伝って、依頼させていただきました。研修ごとに依頼先を変えて数社と打ち合わせをするのは大変なので、できれば1社にお願いしたかったというのもあります。なので「マーケティングだけ」「撮影だけ」ではなく、両方をお任せできたことが大きな決め手ですね。

ー研修のカリキュラムについて事前に打ち合わせをする際、「ここは押さえておいてほしい」と要望されていた点はありますか?

入佐様:まず「企業として発信していく力」を受講者に身につけてほしかったので、そこのレクチャーをお願いしました。
当社では、数年前からInstagramを通して外部への発信を行っているのですが、やり方についてはスタッフ個々に任せていました。およそ350名在籍する接客スタッフのうち、100名ほどがアカウントを持っていましたが、100名が100通りの方法で運用していたんです。
そうなると、どうしてもスキルやクオリティーにばらつきが出てしまいます。企業のアカウントとしてお客様への認知を拡大するためにも、SNS活用の教育が急務でした。

ー100名以上在籍するのスタッフ一人ひとりのスキルや発信のクオリティーを揃えていくのは、社内だけの取り組みでは大変ですよね。

入佐様:そうなんです。日比谷花壇の強みは、多種多様なフローリストが在籍していることです。お気に入りのフローリストをお客様にお選びいただき、理想のフラワーコーディネートを叶えられるのが魅力です。その“多種多様”の表現の仕方が、これまでは統一できていませんでした。ですが、全員で同じテイストを打ち出していくやり方は、当社にはマッチしません。「このフローリストはこういう持ち味」というそれぞれのカラーを発揮してほしいと考えています。

そのため、講師の方には研修の中で「自分のカラーをしっかりと作ってください」ということを受講者に伝えていただきました。個々のアカウントでの発信内容が統一されていなかったので、芯がブレない運用の方法を伝えてもらえたのが良かったと思います。

ーそれぞれの多様性、バリエーションはあっていいけれど、その方自身は統一された特色を打ち出していってほしいということですね。

入佐様:はい。こういった要望に合わせて、完全な座学ではなく、それぞれのアカウントを見ながら具体的なアドバイスをしていただきました。

ー研修で「画像資産」という言葉を使われていたこともあり、フローリストさん一人ひとりの発信を会社の資産として考えていらっしゃるのだなと感じました。

入佐様:おっしゃる通り、フローリストがそれぞれ作り上げている素敵なフラワーコーディネートは、会社の資産です。それを次の受注や、お客様へのアプローチに活かしていくための施策を強化しています。

ーSNSを活用することで、お客様からの受注はどのような形で入ってくるのでしょうか?

入佐様:日比谷花壇には、フローリストをご指名いただけるプラットフォームがあるんです。トップフローリストの集団に在籍しているメンバーたちは、Instagramなどを利用して外部にポートフォリオを作っています。

結婚式のお花は式場に在籍しているフローリストと相談して決めるのが従来のやり方ですが、現在当社で取り組んでいるのは、SNSを通じてお客様に直接フローリストを見つけていただくための仕組み作りです。浸透させるためには、発見ツールとなるInstagramの活用が欠かせません。

業界の外からの目線が必要だった

ー当日、研修を受講されてみていかがでしたか?

紺野様:第三者からの目線から、具体的にアドバイスをもらえたのが良かったです。これまで、自分の投稿がどんな印象を与えているのかについて考える機会がありませんでした。アカウントを見て意見をもらえたとしても、大抵がフローリスト同士で、同業者目線でのコミュニケーションなんです。
研修を受けることで、お花の世界を知らない方から見たときにその人の持ち味や個性がきちんと伝わるやり方と、せっかくの良さが活かしきれないやり方があると知れました。

入佐様:今まで実施していた研修は、同業者を講師に迎えるケースがとても多かったんです。どうしても視野が狭くなってしまうので、今回の研修は、お花やブライダルの業界ではない方にお願いしようと決めていました。業界の外の一般的な目線を取り入れられたのは、とても良かったです。
また、研修の始まりから終わりまで講師の方がうまくペースをコントロールしながら進めてくださっていたので、全体としてもスムーズな印象でした。

社内のSNS人口が130%に

株式会社日比谷花壇 紺野様

ー研修では、「ハッシュタグの効果的な使い方」や「発見のところに表示されるにはどうすればいいか」といった、テクニックの解説もありましたよね。これらのノウハウは今後ご活用いただけそうですか?

紺野様:もちろんです。テクニックをたくさん教えていただいた中ですぐに実践したのは「リールを活用したビフォーアフター」です。
私のInstagramに、コーディネートのデッサンが、結婚式当日にはどんな形に変身するのかを掲載している写真があるんです。講師の方に、「デッサンから当日の装花へのビフォーアフターがとてもわかりやすく、反響も大きい。ビフォーアフター投稿をしっかり見せたら、フォロワーにもあなたの魅力がさらに伝わると思うよ」というアドバイスをいただきました。

それを受けて、デッサンから結婚式のお花ができるまでの様子を撮った動画や写真をリールにまとめ、ビフォーアフターの特集を作成しました。
ビフォーアフターを載せたリールは、今までに投稿してきたものと比べて再生回数がおよそ4倍となり、今でも伸び続けているんです。自分だけでは気づけなかった手法を具体的にアドバイスしていただき、実際にいろんな方の目に留まる結果につながりました。

入佐様:いいところはいい、悪いところは悪いときちんと伝えてくれる講師の方だったので、自分たちの足りない部分が明確になりました。一般的なSNSのテクニックと、「フローリストのアカウントだったらこうしたらいい」という会社に特化した施策の両方を押さえてもらえたのも良かったです。

実は、研修後にInstagramを使って発信するメンバーが30名ほど増えているんです。割合にすると、社内のSNS人口がおよそ130%に増加しました。SNSを活用したいけれど動けなかったメンバーが、思いきって始めるきっかけにもなったようです。

運用中のアカウントを直接コンサルしてもらえた

ー研修の内容で印象に残っていることはありますか?

紺野様:選抜メンバーに限定はされましたが、一人ひとりのアカウントを見ながらアドバイスをしていただけたことです。
画面で全員に共有しながら、「この投稿はこんな印象を与える」や「写真をこの並びにしている意図は?」「プロフィールを写真変えた方がいい」など、具体的に改善点を教えてもらえました。自分以外のメンバーへのアドバイスを聞いて、さまざまな発信の仕方を発見できた点も大きかったです。

多種多様なフローリストがいるので、アドバイスも多種多様でした。他の人のアカウントを見て、これまで踏み出せなかったメンバーも「この人のいいところを真似してみよう」と、モデルを見つけやすかったと思います。10名ほどがアドバイスを受けたのですが、時間やボリュームもちょうどよかったので、飽きずに最後まで「なるほど!」の連続で聞けて、勉強になりました。

ー実際に取り入れている向きもありますか?

紺野様:先ほども話題に挙がった「SNSを始める人が増えた」という点もそうですし、すでに運用していたアカウントも投稿のクオリティーが格段に上がりました。今までと違うやり方を取り入れることで、フォロワーが増えたメンバーがたくさんいます。

ー社内からの反応はいかがでしたか?

入佐様:社内からは「理解しやすかった」という声が多数ありました。同時期に複数のオンライン研修を実施しましたが、社内調査での満足度はトップです。

ーオンラインでの実施でしたが、快適に受講していただけましたか?

入佐様:セミナー&研修.netさんはいち早くオンライン研修を導入されているとのことだったので、ツールの操作やオンラインでの伝え方もスマートで、対面と遜色ないクオリティーの研修だったと思います。
今回は対象者が320名ほどいましたが、それだけの人数を一堂に集めて研修ってリアルでは難しいですよね。それをオンラインで一斉に実現できたというのは非常にありがたかったです。

企業のニーズに合わせたSNS研修が可能

今回の研修は、以下のご要望に沿ってカリキュラムを提案させていただきました。

  • 「マーケティング」と「撮影スキル」の両方を網羅したい
  • 個々の良さを活かすアカウント運用
  • 業界の外からのアドバイスが欲しい

セミナー&研修.netでは、企業様のSNS活用の報告性に合わせて研修内容をカスタマイズ致します。
ビジネスにおけるSNSの存在感は、これからますます強まっていくでしょう。研修をご検討されている企業様は、ぜひお問い合わせください。