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セクハラ防止研修の運営について

セクハラの発生防止を図るためセクハラ防止のための研修を行ないたいが、誰を対象に、どの様な研修を実施すれば良いのかなどの相談が良く寄せられます。
問題発生の有無などその状況や、組織、社員数等に応じて、最も効果のある方法を検討しなければなりません。以下にそのポイントを記させていただきます。

受講対象者は誰にすれば良いのか?

男性社員を中心にセクハラ防止研修を実施

一般にセクハラの問題は、男性社員から女性社員に対するものが圧倒的に多いのが実情です。したがって、男性社員に受講させることを基本とします。
ただし、女性から女性、女性から男性への問題も近頃は増加傾向にありますので、企業のの状況に応じて受講者層は判断します。
また、女性社員に対してセクハラに該当するであろう言動を理解させ、発生した場合の対処や相談体制を社員に周知させたいケースもございます。

経営幹部・管理職を中心にセクハラ防止研修を実施

今や、セクハラの問題は、企業のコンプライアンス上の重要な問題となっています。企業によっては、セクハラ問題の発生によってブランドイメージの毀損や、優秀な社員の流出などにつながり、結果として企業存亡の危機に立たされることさえあり得ます。
また、各職場においても管理職や上司のセクハラへの正確な理解やモラル観なくして、快適な職場環境の形成は不可能に近いものがあると言わざるを得ません。
さらに、経営層や管理職がセクハラに関する問題を発生させた場合は、企業の責任(不法行為、使用者責任、職場環境配慮義務など)が加重されることは言うまでもありません。
したがって、セクハラに関する研修は、まずは経営者、管理職層から実施する必要があります。

一般職を中心にセクハラ防止研修を実施

セクハラの問題の多くは、やはり現場で発生します。一方、経営者や管理職と違い、どの様な言動がセクハラにあたるのかを、知識としてよく理解できていない社員が多くいることも事実です。
したがって、研修や勉強会の場を通じて、この層の社員に対する啓発周知は必須です。
ただし、この層の社員は人数が最も多いので、費用対効果を考えて効果的な方法を検討する必要があります。例えば、上述の管理職層への研修を行なった後に、各職場では管理職が講師やリーダーとなり勉強会を開催する等の方法があります。

セクハラ防止研修の内容

研修の内容については、研修目的がセクハラの防止であれば、以下のような内容を基軸として、企業の課題に併せて内容をアレンジいたします。

セクハラの基本情報

【セクシャル・ハラスメントとは】
セクハラは知らずに犯してしまうことがあるため、どの様な言動がセクハラにあたるのかなど基本事項を理解させます。

【セクシャル・ハラスメントがもたらす影響とは】
万一、セクハラの問題が発生した場合は、どうなるのかを理解させます。
会社は、行為者は、被害者は、それぞれのデメリットやリスクを知っておくことも重要です。

【セクシャル・ハラスメントが起こる背景】

なぜ、セクハラの問題が起こるのかを、時代背景を含めて理解させます。

事例研究(他社事例・判例等)について

【裁判例、他社処分例のケーススタディ】
単に知識の提供だけでは、受講者の頭や心にはなかなか残りにくいものです。そこで、実際に世の中で起こっている具体的なケースを見せることで、イメージをより鮮明にさせるとともに、セクハラの問題を起こさせないための動機付けを行ないます。
事例研究では、どのような言動があったのか、被害者はどのように思い感じたのか、行為者と被害者の考えのギャップ、どのような判決や処分が下されたのかなどを、受講者に強く印象づけることが可能です。

セクシャル・ハラスメントの対応と防止策

【危険なシグナル】
部下や同僚がセクハラを受けた場合などの、危険な兆候(顔色が悪いなど)について理解させます。様々なシグナルを知識として習得することで、問題の早期発見や未然防止につなげます。

【問題が発生した場合の対応】
問題が発生し、相談や通報を受けた場合の基本的な対応(傾聴、事実確認など)について理解・習得させます。
(※これは管理職層に対する研修の場合カリキュラムに組み込みます。)

【セクハラを起こさないためには】
研修の総まとめとして、セクハラを起こさないための、心構え、考え方などについて理解させます。

セクハラ防止研修の時間

研修の時間は、1時間~3時間程度から数日間の開催まで実施が可能です。
なお、管理職向けの研修で、問題が発生し相談や通報を受けた場合の基本的な対応のロールプレイなどを組み込む場合は3時間程度必要です。

セクハラ防止研修

セクハラ防止研修の担当講師

講師は社内の関連部署の管理職や担当者が行なうことも可能ですが、以下のような社内講師では“やりにくい”という声が多いことも事実です。
「受講者が経営幹部や管理職であり、社内講師では言いにくい」
「外部講師に、外からの意見として、または世間の客観的な考え方として、ズバッと厳しく指導してもらいたい」
このような場合は、外部の講師の活用を検討すると良いでしょう。

以上、セクハラ防止研修の運営を検討する場合のポイントについて書かせていただきました。

関連ハラスメント防止研修

本件研修では、セクハラに関する正しい認識を持っていただきます。また、職場で起こっている具体的な事例を紹介することで、気づきを促しその後の意識と行動の変容につなげていただきます。さらに、セクシャル・ハラスメントのない快適な職場にするためにはどうすればよいのかを参加者自らに考えていただくことで、実効性を高める内容となっております。

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