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内定者のエンゲージメントを向上する新人研修のポイント

新入社員が入社すると、ほとんどの企業では新人研修が実施されます。研修では社会人として身につけておきたいマナーや会社の歴史、部署の紹介が行われますが、「企業として新入社員に知っておいてほしいこと」をただ一方的に伝えるのではなく「新入社員の不安を解消する」という視点を持つことが大切です。

ご自身が卒業を控えた学生だった頃のことを思い出してみてください。「社会人としてやっていけるかな」「会社に馴染めるだろうか」「大きな失敗をしたらどうしよう」など、何かしらの不安があったのはないでしょうか。

「社会人」には何が求められるのか、これから自分が働く「社会」とはどんな場所なのか…こういった不安を抱える新入社員と同じ目線に立ち、「これを知っておけば大丈夫だよ」「困った時はこうすれば大丈夫だよ」と背中を押すために、研修を活用することをおすすめします。

就活の早期化が加速

現在、新卒社員の内定早期化が進んでいます。株式会社学情が企業・団体の人事担当者(有効回答数:529社)を対象に行ったアンケート調査によると、2025年採用は「早期化すると思う」と答えた企業が54.3%、「どちらかと言えば早期化すると思う」と答えた企業が31.8%。大多数の企業が、採用活動の早期化を想定していることがわかります。

さらに、同アンケートでは内々定(最終選考合格)出しの開始時期についても調査。「2024年3月」と回答した企業が16.6%で最も多くなり、「2024年1月・2月」が16.0%と続きました。(「未定」24.4%を除く)

参考:PR TIMES『2025年卒採用は「難しくなる」と回答した企業が8割を超える。「早期化」を指摘する企業も8割超。「3年生のうちに、最終選考の合格を出せるスケジュールで進めたい」の声/人事担当者アンケート』

また2025年卒の採用活動では、条件付きで採用直結型のインターンシップが解禁されることになりました。インターンシップは、以下のタイプに分類されます。

  • 【タイプ1】オープン・カンパニー(オープンキャンパスの企業・業界・仕事版)
  • 【タイプ2】キャリア教育
  • 【タイプ3】汎用的能力・専門活用型インターンシップ
  • 【タイプ4】高度専門型インターンシップ

このうちタイプ3・4で採用活動を行うことができます。タイプ3では「就業体験は『必ず行う(必須)』。学生の参加期間の半分を超える日数を職場で就業体験」、タイプ4では「就業体験は『必ず行う(必須)』」と定められています。

参考:経済産業省『インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方』

就業体験が必須ということは、学生が企業のなかで業務を行う機会が必ず発生します。お客様からの電話を取り次いだり、文書を作成したりと、実際の社員に近い業務をまかせる場合も出てくるでしょう。

早期に研修を行うメリットとは?

採用活動の早期化によって、内定から入社までの期間が長くなります。そうなると懸念されるのが「内定辞退」です。入社までの期間に、内定者のエンゲージメントを高めておくことで、辞退者を減らしたいと考えている人事担当者様も多いのではないでしょうか。そこで活用したいのが、内定者向けの新入社員研修です。

新入社員が不安に感じていそうな点を解消し、スムーズに「学生→社会人」の切り替えができるサポートができれば、春からの新生活に向けての期待感の醸成にもつながります。

また、採用直結型のインターンシップを実施する企業の場合、社会経験のない学生が顧客と接触することに不安を感じることもあるでしょう。インターンシップの一つとして、マナーに関する研修を導入するのもおすすめ。先にある程度のルールを教えておくことで、学生の心理的な負担を抑えられる点もメリットです。

学生としても、右も左もわからない状態でいきなりお客様の前に出されるよりも、安心して業務にあたれます。

研修を企画する際のポイント

内定者・インターン生の不安を解消するためには、どのような研修が適しているのでしょうか。ここでは、企画する際のポイントについて解説します。

①時間の負担が少ない

入社するまでは、あくまで学生の立場です。学業や卒業研究、アルバイトなどで忙しく過ごしている内定者に時間的な負担をかけない研修が理想です。そのため「アレもコレも」と詰め込みすぎないよう、内容を吟味する必要があります。

②「社会人としての基礎」を学ぶ研修に

新人研修では、実務的な知識よりも社会人として誰もが共通して身につけている心がまえやマナーを扱うのがおすすめです。実践的な内容は入社後またはインターンシップの実務パートで習得してもらえるので、学生から社会人に向けての意識の切り替えを促すことに重きをおきましょう。

③不安を解消できる内容

社会人になる前に「ちゃんとできるだろうか」と不安になることがたくさんあるはずです。

  • 名刺交換
  • 言葉遣い
  • 電話対応・取り次ぎの方法
  • 来社したお客様の案内
  • 会議室での席順

上記は一例ですが、社会人が難なくこなしているようなちょっとした対応も、まだ経験がない学生にとってはとても難しいことのように感じるものです。あらかじめ身につけておけば、上司や先輩社員とも自信を持ってコミュニケーションをとれるようになるでしょう。

動画研修や短期間の研修で、効率よく学ぶ

セミナー&研修.netでは、入社を控えた内定者や、新入社員に向けた研修を充実させています。人気の「速習新人研修」シリーズの動画は、全5回、トータル約120分のなかに社会人としての基礎的なマナーや心構えが凝縮された内容です。

動画に加えてテキストが用意されており、自宅やキャンパス、カフェなどインターネット環境のある場所ならどこでも学習できます。本社での研修に来るために時間がかかる、地方の学生の負担軽減にもつながります。期間内は繰り返し視聴できるので、受講後に理解をより深められるところも好評です。

短期間の研修は、1日または2日間という短い日数で実施が可能。また、ご希望に合わせてフォローアップ研修も行っています。対面研修はもちろん、zoomなどの会議システムを使用してオンラインで行うこともできます。

いずれも、研修で扱っているのは社会人としての心構えであったり、挨拶や言葉遣い、電話対応、お客様のご案内、会議室でのマナーといった基本的な内容です。入社前に習得してもらうことで、入社後はすぐに実務的な内容のレクチャーに移行できるのも利点です。

導入をご検討される場合は、ぜひ以下の詳細ページをご覧ください。

オンデマンド型新入社員研修〜13本の動画で新人としてのスキルを習得する〜

『学生と社会人とのギャップを埋める基本ルール 動画で速習新人研修』

『実践型 新入社員研修』

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