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長く活躍する人材を育成するための新入社員研修・内定者研修とは

2023年卒の新入社員はいわゆるZ世代。生まれたときから身の回りに通信機器があり、デジタルの活用を当たり前にこなしてきた若者たちです。多様性が許容されつつある時代で育った背景から、しきたりや慣習などにとらわれない世代とも言われています。転職に対しても抵抗がないため、新入社員の離職を懸念する人事担当者様も多いのではないでしょうか。

上の世代が「長く働いてもらいたい」「1日も早く戦力になってほしい」と願う一方で、彼らも「考えの異なるさまざま世代のなかでなじめるだろうか」と不安を抱えています。今回は、そんな新入社員の不安を解消し、のびのびと力を発揮してもらうための新入社員研修・内定者研修を実施するためのポイントについてお話しします。

新入社員研修・内定者研修の役割とは?

①早期退職を防ぐ

厚生労働省の発表によると、2020年度における大卒者の就職後3年以内離職率は31.2%でした。つまり、新卒者の3人に1人は3年を待たずに会社を去っているわけです。
(参考:厚生労働省『新規学卒就職者の離職状況を公表します』

また、大手の人材会社であるアデコが2018年に実施したアンケート調査によると、新卒入社後3年以内に退職した20代の退職理由の上位3つは以下でした。

Q. あなたが新卒として所属した企業もしくは団体を、3年以内で退職した理由は何ですか?(3つまで選択)

A.回答数の多かった選択肢

  • 自身の希望と業務内容のミスマッチ 37.9%
  • 待遇や福利厚生に対する不満 33.0%
  • キャリア形成がのぞめないため 31.5%

(参考:アデコ株式会社『新卒入社3年以内離職の理由に関する調査』

入社前のイメージと入社後の実態にギャップを感じて退職に至るパターンが多いということがわかります。まだ社会で働いた経験がない若者が思い描くイメージと、実際の業務に多少の差異があるのは当然ではあります。そこで「辞めてしまおう」という考えに至るのではなく「将来はこうなりたい。だから今は会社でこの業務を頑張ろう」という考えに転換するよう導くことが重要です。

②社会人としての基礎を作る

もうひとつのメリットは、社会で働くうえで必要になるマナーや考え方を事前に身につけられる点です。「学生気分が抜けない」という言葉がよく使われますが、社会のルールやマナー、社会人が共通して持つ考え方などは意外にもしっかりと教えてもらう場が少ないもの。「社会は怖い」という実態のないイメージに緊張している新入社員や内定者もいるでしょう。

研修で「こういう考え方を知っておけば、周囲と円滑に仕事ができる」「このマナーを身につけておけば、どんな場面でも堂々と振る舞える」といったレクチャーをすることで、新入社員自身が安心して社会人生活のスタートを切れます。また周囲の社員も気持ちよく迎え入れることができ、円滑なコミュニケーションのたすけに。結果的に「①早期退職を防ぐ」にもつながります。

研修は自社で行うべき?

企業によっては、研修の企画から実施まで、すべて人事部が担っているというところもあるでしょう。その企業独自のルールや専門知識などのレクチャーは、社員が担当する方が効率的なケースも多いですが、社会人が共通して身につけるべきマナーやマインドセットの研修は、専門の会社にお任せするのがおすすめです。

さまざまな企業の新入社員研修を担当してきた研修会社のノウハウが反映されているため、社内・取引先・エンドユーザーを問わずどんな相手と接する時にも役立てられるからです。

セミナー&研修.netの新入社員研修・内定者研修をチラ見せ!

ここで、セミナー&研修.netが実施する新入社員研修・内定者研修の一部をご紹介します。

なぜ研修が必要なのか?

なかには、研修に対してやらされている感を抱く新入社員もいます。意欲的に研修を受け、業務で生かすためにはあらかじめ研修の意図や意義を伝える必要があります。

その一つに「自分が損をしないため」というものがあります。社会人に必要なマナーや心構えが不十分だと、上司から「安心して仕事を任せられない」と判断される恐れ場合があります。やりたい仕事があって手を挙げたとしても、自身の振る舞いなどを理由にチャンスを逃すことになりかねません。

やりたい仕事が回ってきたときに存分に力を発揮するには、周囲の協力や後押しが必須です。そのためにも、上司や先輩をはじめ円滑な人間関係を形成しておくことが重要。そのためにも、基本のマナーやマインドセットは欠かせません。

社会人として身につけておきたい考え方

研修では、社会人にとって必要な考え方や心構えについてもレクチャーします。

学習の4段階
マズローが提唱した、人間が学習する際の4つのステップ。入社後、思うように仕事ができず落ち込む新入社員が多いですが、自分が成長のどの段階なのかを心に留め、客観的な視点を持つことが大切です。

①無意識的無能
自分は何ができないのかを知らない状態。車の運転にたとえると、教習所に通う前の段階。

②意識的無能
自分にできないことを知っていて、実際にできない。車の運転にたとえると、教習所で学習中の段階。

③意識的有能
意識しているときだけできる。繰り返しトレーニングをすることで次のステップに進める。車の運転にたとえると、免許を取り立てのレベル。

④無意識的有能
習慣化されていて、無意識でもできる。車の運転にたとえると、熟練ドライバーのレベル。

仕事を成功させる8つの意識
①当事者意識
自分ごとと捉えて仕事をする。

②目的意識
何を目的にして仕事をするのかを定める。

③協働意識
周囲と協力しながら成果を挙げていく。

④顧客意識
顧客の立場になって考える。

⑤改善意識
失敗から学び、仕事のやり方を改善する。

⑥時間意識
納期を守り、限られた時間の中で最善を尽くす。

⑦コスト意識
気持ちよく仕事をしている裏には、会社がコストを負担しているということを心に留める。

⑧コンプライアンス
社会的責任を果たす。

繰り返し学習できる動画研修もおすすめ

新入社員研修・内定者研修といえば、対象者が一堂に会して講義を受けるイメージが一般的ですが、今回ご紹介した研修は動画による学習も可能です。繰り返し動画を見て、内容をしっかりと落とし込むことが大切です。

セミナー&研修.netでは、新入社員や内定者を対象とした研修を用意しています。一社一社の状況に合わせて内容をカスタマイズしたり、手軽に受講できるようにオンラインで実施したりすることもかのうです。

研修の内容を見直したいと考えているなら、ぜひお気軽にご相談ください。

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