セミナー&研修.netでは、動画形式の研修を提供しています。新社会人に向けた「速習新人研修」は、人気パッケージの一つ。今回は、全5回にわたり研修の内容をご紹介します。
講師を務めるのは、年間150回以上もの研修を行う渋谷雄大氏。初回の研修は、社会人としての基本的な心がまえや考え方を学べる内容となっています。
新人研修は何のためにあるのか?
まずは、研修を受ける目的から考えていきます。新人研修でビジネスマナーなどを習得することで、世代の異なる上司や先輩と円滑なコミュニケーションが取れるようになります。社会人にふさわしい立ち居振る舞いができれば、周囲からの信用を獲得できます。
一方、ビジネスマナーの習得をおそろかにすると信用が損なわれる恐れがあります。周囲の支持が得られないと、自分がやりたいと思っている仕事ができなかったり、取り上げられてしまう可能性も。やりたいと思う仕事を自分のものにするためには、社会人としてのベースをしっかりと築いておく必要があるのです。
また、ビジネスマナーという社会の共通ルールがわかれば、どんなシーンでも失礼のない振る舞いができます。「この場合はどんな言葉遣いがふさわしいだろう」などと考えなくて済むので、本来するべき仕事に自分の力を注げます。
「堅守破離」とは
「堅守破離」は、社会人としてマナーや仕事術を身につける前にぜひ知っておきたい考え方です。ここでいう型とはルールのことです。まずは基本的なルールを習得し、それを柔軟に変化させていきます。
- 「守」基本の型(ルール)に忠実に従い、繰り返し練習して完璧に習得する
- 「破」習得した型をベースに、自らの特性に応じて工夫する
- 「離」とはベースとなる型にとらわれず、自分流の型を生み出すこと
まずは型をしっかりと自分のものにすることが重要です。型がない状態では「破」や「離」の領域に到達はできません。軸を保ちながら自分なりの仕事のやり方を構築するためにも、新入社員の時期は型の学びを優先します。
学習の4段階
新社会人は、上司や先輩から教わったノウハウを自然にできるようになるまで繰り返し学習することが求められます。
無知の状態→知識を習得→繰り返しトレーニング→意識しなくてもできる「習慣化」された状態へと段階的に学習が進みます。
最初は上手くいかない場合もありますが、学習の4段階を理解し、自分が今どの位置にいるのかを把握することが大切です。
学習の4段階
段階
特徴
解決策
車の運転に例えると
無意識的無能
やり方を知らない、できない
–
教習所に通う前
意識的無能
やり方を知っているができない
理解する、情報を集める
教習所で習っている
意識的有能
意識しているときだけできる
繰り返しトレーニングする
免許を取り立て
無意識的有能
習慣化されている
–
熟練ドライバー
仕事を成功させる8つの意識
社会で仕事をするうえで、学生時代とは異なる社会人としての意識が求められます。では、具体的に意識とは何を指すのでしょうか。
①当事者意識
どんな仕事も自分ごととして捉える姿勢が求められます。たとえ興味を持てないような業務でも「目標の達成やなりたい将来像を叶えるために必要になるかもしれない」という意識を持って取り組むことが大切です。
②目的意識
「何を目的にするのか」を常に考えながら仕事と向き合う意識です。新社会人の場合、すぐに目的を持つのは難しいかもしれませんが、いずれ業務を通して「面白い」「やりたい」と思うことが見つかるでしょう。
③協働意識
会社では、自分一人で仕事をするわけではありません。周囲と協力しながら成果を上げていく意識が大切です。たとえ苦手な業務があっても、組織で仕事をしているからこそお互いにカバーし合うことができます。一人では成し遂げられない大きな仕事をするのが、会社に所属する醍醐味ともいえるでしょう。
④顧客意識
お客様の立場に立って考える、顧客目線を持つという意識。社会人は、お客様からの信頼を受けて給料が発生していることを念頭に置いて業務に取り組む姿勢が大切です。
⑤改善意識
日々改善をして成長するための向上心を持つことです。入社してすぐの時期は失敗する場面も多いでしょう。しかし、少しでも早く業務を習得しより高い成果をあげるためには改善意識が必要です。
⑥時間意識
どんなにクオリティーの高い成果物を出せても、納期を過ぎていれば意味がありません。会社員は、限られた時間の中で最善を尽くす意識が求められます。
⑦コスト意識
会社では、ありとあらゆるところに見えないお金がかかっています。文房具や名刺など、ちょっとした備品一つとってもそうです。自分が働いている裏側にはさまざまなコストがあるということを、頭の片隅に置いておく必要があります。
⑧コンプライアンス
企業には、CSR(社会的責任)が求められます。最近では、SNSをきっかけに炎上する事例も多数あります。従業員一人ひとりが誰に見られても恥ずかしくない仕事をすることが、コンプライアンスの遵守につながります。
組織の成功循環サイクル
組織が上手く機能し、成果をあげるための起点には「質のよい関係性」があります。成功を呼ぶ好循環は、以下のように回ります。
- チームの関係が円滑で、風通しが良い
- 対話を通して本質的な議論が行われ、より深いレベルでの対話が生まれる
- 結果として新たな挑戦、助け合う行動が生まれる
- 結果として、チームや組織のパフォーマンスが上がり、売り上げや成績にも好影響を及ぼす
右も左もわからない新入社員の存在こそが、質の良い関係性を構築するための鍵となります。上司や先輩社員は、はじめての業務に取り組む新卒の姿を見て自身を省みます。尻込みせずに積極的にコミュニケーションをとることが、組織の活性化にもつながるのです。
Sラインの人材を目指して
「Iライン」と呼ばれる人材は、目標がはっきりしており、一直線に進むことができるという特性があります。目標の達成意識は高いものの、それ以外のことには関心が薄く、想定外のトラブルに弱いのがウィークポイントです。
一方「Sライン」の人材は、柔軟性の高さが強みであり、S字のように曲がりくねりながらも目標へ近づいていくのが特徴。どんな業務も「将来につながるかもしれない」と目的意識・当事者意識を持って取り組むことができます。
Sライン型の人材は、仕事を通したあらゆる経験を自分ごととして捉え、吸収します。新入社員は、Sライン的な考え方を意識することで、組織で活躍できる人材へと成長できるでしょう。
社会人としてのスターター研修に
セミナー&研修.netでは、新入社員に向けた研修を数多く用意しています。今回のような動画研修から、オンライン研修、対面型の研修まで、企業のニーズに合わせた形式で提供が可能です。
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