「新入社員だから」で済まされた時代の終焉


新入社員研修で伝えたかったこと

2018年6月8日、大和商工会議所主催の新入社員研修(全3日間)の最終日の講師として登壇してきました。3回目はフォローアップ研修という位置付けでしたので、2ヶ月ほど間を空けて実際に実務を経験してから行われました。

一般的な新入社員研修と何が違うのか?

私が新入社員の頃「新入社員だから失敗して良いんだ!思い切って失敗しよう!」と新入社員は失敗できるものだ。と会社や上司から言われてきた記憶があります。

また、営業として入社した際にこんなことも言われました。新入社員の武器を最大限生かしなさい。3年間は新入社員という武器を使って人懐っこさで営業してきなさい。と。

当時はたしかに、「新入社員だから」ということで色々な事がやりやすかった思い出がありますし、私自身もその状況に大いに甘えていたように思います。

しかし今やその状況は大きく変わってきています。

企業にとっては新入社員と言えども大事な戦力としてみ始めています。企業の体力が昔ほど潤沢ではない時代ですから即戦力として使っていかないとなりません。人件費を遊ばせておく余裕は最早無し。ということなのでしょう。

もちろんそれは、営業の世界でも同じです。

取引先から可愛がられる愛嬌だけで仕事が取れていた時代はもはや過去のものです。

肝心の取引先にももはや余裕はありませんから、無知で常識知らずの新入社員に付き合ってくれるほど甘い会社は少なくなっています。

そんな状況であることを企業自身も認識しているにも関わらず、新入社員研修の内容は、当時と代わり映えしないものが多いのも現実です。もちろん基礎的な内容を学ぶことは重要ですし、基礎ができていなければ応用展開することなど難しい。

基礎知識から基礎知恵へ

ただしやり方は変えることができます。もはやテキストを読みながら、座学で学ぶ時代ではありません。また、ひたすらお辞儀の練習ばかりさせる時代ではありません。

もっと重要なことは、なぜその基礎を学ぶ事が重要なのか?という理由付けをしっかりすることです。

表面的なお辞儀の”動作“を繰り返すのではなく、一体全体何のためにお辞儀が必要なのか?なぜその角度なのか?それによってどのような効果が生まれるのか?お辞儀の深さと信頼との関係性や、なぜコンビニのお辞儀と百貨店のお辞儀とハウスメーカーのお辞儀の角度が違うのか?その“本質を理解していく”ことにつながる研修が必要不可欠です。

根性論で繰り返し練習させるのではなく、今の新入社員にはその意図や目的を丁寧に伝えることで自ら積極的に学ぶ姿勢を持ち始めます。

本質を学ぶことで、どの場面で、どの程度のお辞儀をすべきかを新入社員自身の頭で考える事ができます。それこそが応用力のある即戦力としての新入社員です。

知識を学ぶのではなく、知恵を学ばせましょう。

知恵は自分自身の頭で創意工夫できる能力のことです。

知恵を付けるには、本質論をわかりやすく理解させましょう。

新入社員だからといわれた時代の終焉

企業はもう新入社員と既存社員を分けてはいけない時代なのかもしれません。

新入社員と既存社員の能力差は確実に狭まってきています。

もう少し具体的に言えば、知識には差があったとしての、知恵には差が無くなっている。

 

新入社員研修を今回実施しましたが、新入社員扱いはしません。

入社したその日から即戦力を期待される時代。

そして新入社員だからといっても子供ではありません。これまで学校で様々なことを学んできたはずです。

社会人としての知識はまだ少ないかもしれないけれど、知恵は持っているはずです。

だからこそひとつひとつのカリキュラムを進めるにあたり、彼ら彼女らの主体性を求めます。講師と受講者ではなかく、みんなでカリキュラムに沿って研究していくんです。

ひとつの事例や内容について、みんなで話し合いながら解決策を見つけ出していく。

そうやって自分たちのどんな能力が必要で、現場で何が不足しているのかを自ら発見し理解していくように促していくんです。

自分の頭で考えることで知恵はつく

テキストで受け身で学んだものは、知識とはなりますが、知恵にはなりにくい。

一方、自らが進んで考えたものは、知恵として定着していきます。

ぜひ新入社員を新入社員扱いせず、自らの頭で考えさせてください。

きっと凝り固まった頭の社員よりも、柔軟に新しい知恵が出てくることでしょう。

 

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