コンプライアンス研修(大手企業の下請け企業)の事例
研修実施の背景
当社は大手企業の工場にて業務を請け負っている現場作業が中心の下請企業です。
途中入社の社員が多く、コンプライアンスへの意識が低いのですが、工場を運営している発注元の企業では、コンプライアンス順守を強く求めています。その要請もあり、今回のコンプライアンス研修を企画されました。
一つ間違うと惨事を引き起こしかねない現場作業が中心ということで、業務中はつい乱暴な口調で相手に接する人がいます。これは必要な面もあるのですが、それが高じて、現場以外でも部下に対してパワハラまがいの態度をとる上司もいるようで、その結果、社員の定着率が高まりません。
ハラスメント的な行動を取りがちな管理職は特定されているのですが、それとなく彼らに自身のことなのだと自覚させ、態度を改めさせることが当面に期待することです。
このようなハラスメント防止を含んだコンプライアンス研修をお願いしたいと思います。
研修の狙い
- (株)○○○の従業員として、業務上でコンプライアンス違反が発生しない状況にする
- コンプライアンスやハラスメントについて常に注意を払い、問題意識を持ち行動する習慣を身につける
- 自己の行動をチェックし、何が違反事項に該当するかを理解する
研修カリキュラム
1日目(2.5時間)
研修内容 | 研修手法 |
オリエンテーション | − |
コンプライアンスの基礎
|
講義 |
ハラスメントを知る
|
講義 |
コンプライアンス遵守度・ハラスメント度の自己チェック | 自己チェック+解説 |
具体例で考える
|
個人演習+全体討議 |
クロージング | – |
2日目(2.5時間)
研修内容 | 研修手法 |
オリエンテーション | − |
ハラスメント自己行動チェック | 演習 |
前回の振り返り(ハラスメントを知る)
|
講義 |
ケース・スタディ演習 | 個人演習+グループ討議 |
ハラスメントを防ぐ組織 | 演習 |
コンプライアンス・ハラスメント理解度(再)チェック | 演習 |
クロージング |
成果と今後の取り組み(講師所感)
研修開始後30分程度は静かで様子見の受講者が多かったのですが、現場主体の職場ということで、徐々に活気ある雰囲気になり、講義中も終了後も質問などが多く寄せられました。
業務上で日常発生する事柄を題材にとって、受講者に考えてもらうことを主体に研修を進めましたので、全員に興味を持って取り組んでいただきました。
この企業では研修を今まで行ってこなかったようで、研修の中身だけでなく、従業員同士が話し合って、合意形成を行うことの重要性が理解できたとのことでした。今後も継続的に研修を行っていきたいとのことでした。
経営者との面談において話されたことは、「当社は課題が多い。取引先は1社のみなので、これが最大の経営課題です」とのことでした。今後も長く付き合う中で、研修だけでなく、経営課題を解決するためのコンサルティングの依頼もお願いしたいと話されました。
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