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グローバル化時代の異文化理解&ウェルビーイングを研修で学ぶ

異なる文化背景を理解することの重要性

2023年5月に新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」に移行し、今後の経済の活性化が期待されています。街中では、外国人観光客の姿も目立つようになりました。出張や現地駐在を通して、海外で働く日本人、あるいは日本で働く外国人が増えるのではないでしょうか。異なるバックボーンを持つ人材が協働するにあたり、異文化理解への取り組みは欠かせません。

ここで、外国人採用のコンサルティングなどを行う株式会社ASIA to JAPANが日本で働く外国籍社員を対象に行ったアンケート調査をご紹介します。

「仕事上のストレスの原因」として回答されたなかで最も多かったのが「上司・先輩とのコミュニケーション」でした。また「仕事上でストレスを感じる場面」として下記が挙がっています。

  • 業務上での不満(42件)
  • コミュニケーションの問題(32件)
  • 言語(日本語)の壁(19件)
  • コロナの影響(15件)
  • 文化の違い(13件)

引用:株式会社ASIA to JAPAN「日本で働く外国籍社員に 「ストレス調査」 184名アンケート結果(1/2)」

コミュニケーションや言語、文化など「相互の理解」に関する項目が目立ちますね。ここを改善することで、より効率よく業務を進められるようになるでしょう。今回は、セミナー&研修.netの井村正規講師による「グローバル化時代の異文化理解&ウェルビーイングの考え方」についての研修をご紹介します。

商社での勤務歴は35年!幅広い引き出しを持つ講師が担当

研修を担当する井村正規講師は、大手の総合商社にて35年勤め上げた経歴の持ち主です。米国やアジア諸国での海外勤務経験を活かし、外国人と円滑に連携をとりながら仕事をするための「異文化理解」や、従業員が幸せに働くための「ウェルビーイング」をはじめ、さまざまな研修を担当。現在は、年間およそ200社の研修やコンサルティングを実施しています。

双方向的なコミュニケーションを重視しており、研修内では駐在経験をもとにさまざまな事例やトラブル対処法を紹介。講義+ワークで理解を深められるところが魅力です。研修を通して企業の課題を解決することに重きを置いており、一社一社の状況に合わせてカリキュラムを構築します。

文化を理解すると「違い」を楽しめる

研修では、以下をゴールとして設定しています。

  • 違いがあって当たり前だということを認識する
  • 自分が標準ではないことを知る
  • 違うを「前提に」考えられるようになる

たとえば日本人の従業員が海外工場の責任者として赴任すると、現地の工員との仕事の進め方の違いに頭を悩ませるケースが多くあります。このとき、円滑なコミュニケーションを妨げるのは「自分のやり方が正しい」「こちらの指示通りのきちんと仕事をやってくれない」という思い込みです。

国籍の異なる人材が同じゴールに向かって協働するためには、これぞれの行動の背景にある考え方・感じ方の差異を知ることが大切です。異文化への理解が深まれば、むしろその違いを楽しめるようになるでしょう。この研修は「違いを楽しむ」段階を最終的な目標としています。

日本人は「桃」、中国人は「ココナッツ」

研修では、日本人と中国人の考え方の違いを「桃」と「ココナッツ」にたとえて説明しています。

桃(日本人)
皮が柔らかく、すぐ果肉に到達する
種が硬い

つまり…
日本人は誰とでもすぐに打ち解けますが、核(種)となるプライベートの部分を見せることはありません。

ココナッツ(中国人)
殻が非常に硬く、簡単には破ることができない
殻の中身は水分が多い(柔らかい)

つまり…
中国人が他人と仲良くなるには時間がかかりますが、一度親しくなった相手には情を尽くします。

こういった違いを知っておくだけで、コミュニケーションの取り方は大きく変わるでしょう。

みんなが幸せに働くためには

井村講師は、前述の異文化理解に加え、ウェルビーイングに関する研修も好評を博しています。

ウェルビーイング研修では、以下を目指します。

  • 成功=幸せではないことを理解する
  • 幸せな状況と脳の在り方を考える
  • 簡単に幸せになれる方法を知る
  • 今日からやってみようと思う

ウェルビーイング(well-being)とは、精神的・身体的・社会的に充実し、幸福な状態を指す言葉です。SDGsの採択や働き方改革、個々人の多様性を認識する社会の発展などにともない、ウェルビーイングの概念が注目を集めています。

これまで日本では、「良い学校・良い会社に入る」つまり、社会的に成功することが一般的・定型的な「幸せ」として浸透していました。
社会的な成功で必ずしもウェルビーイングが実現されるものではありませんが、幸せな人は成功する確率が高いと考えられます。

この研修では、下記を「幸せ」と定義します。
気持ちが高揚している/モチベーションが上がっている/やる気に満ちている/楽しい気持ちになっている

つまり、脳が活性化している状態です。脳が活性化すると、脳が持つ潜在能力を引き出すことができ、結果的に成功につながります。この状態を意図的に作り出すには「脳をだます」方法が有効だと考えられます。

ポジティブ心理学の第一人者として知られるショーン・エイカーは「感謝したいと思うことを21日間ノートに書き続ける」という方法を提唱。また、井村講師も「ポジティブなことをあえて口に出す」ことをおすすめしています。

企業が発展するためには、個々のスキルアップだけでなく、より良い状態で仕事ができる環境づくりも大切です。従業員一人ひとりがウェルビーイングな状態でいることで能力が引き出され、企業として成果を挙げることにつながるでしょう。

働く人々が心地よく在るために

世の流れの変化により、多くの企業では、個々の多様性を認めそれぞれが幸福に働ける環境が重視されるようになりました。外国人スタッフとのコミュニケーションや従業員のウェルビーイングに関する研修を取り入れることで、心地よく働ける風土を育てていきましょう。

井村講師の研修では、一社一社の課題や目標に合わせたカリキュラムを提案しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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