研修コラム 新入社員研修

2027年度の新入社員研修、いつ何を決める?|秋から春までの準備スケジュール

公開日 2026年10月26日


4月に入社する新入社員の研修は、毎年同じ時期にやってきます。それなのに、気づけば年明けに慌てて準備を始めていた、という経験のある研修担当者の方も多いのではないでしょうか。

新入社員研修は、目的の整理、予算の確保、講師や会場の手配、内定者への連絡など、決めることが多い仕事です。秋のうちに動き始めると、外部の研修会社や講師を比べる時間も取りやすくなります。

この記事では、2027年度の新入社員研修に向けて、「いつ、何を、誰と決めるか」の段取りを、10月から3月までの月ごとに整理します。研修の期間や内容の考え方は「新入社員研修の期間は?」で、内定者へのフォローは「内定者のエンゲージメントを向上する新人研修のポイント」で紹介しています。記事の末尾では、当サイトの運営会社が提供している研修を紹介しています。

目次

記事の要約(このブログから学べること)

・来年度の新入社員研修は、秋に今年度の振り返りと目的の整理から始めると進めやすい ・外部の研修会社や講師を使う場合は、年内に候補を比べ、年明けには日程を確定させておくと安心 ・研修は入社時で終わりではなく、配属後のフォローまでを1年の計画に入れておくことが大切

10月から11月は今年度を振り返り目的を決める

今年度の研修を振り返る

最初にやることは、今年度の新入社員研修の振り返りです。研修直後の受講者アンケートだけでなく、配属先の上司や先輩社員にも話を聞いてみると、次年度に向けた課題が見えてきます。

上司や先輩には、たとえば次のように聞いてみるとよいでしょう。

  • 配属されてすぐのころ、新入社員が戸惑っていた場面はどこでしたか
  • 研修で扱っていれば助かった、と感じた内容はありましたか
  • 研修で身につけてきたことで、現場で役に立っていることは何ですか

研修の目的を言葉にする

振り返りで見えた「足りなかったこと」を、来年度の研修で身につけてほしいことに言い換えて、短い言葉で決めておきます。

  • 例:配属後に報告が遅れがちだった → 目的「困ったことを早めに報告・相談できる」
  • 例:自社の仕事の流れが分からず戸惑った → 目的「自社の仕事の全体像をつかむ」

目的が決まると、内容や形式を選ぶときの判断の軸になります。この時期に、配属予定の部署の責任者とも話しておくと、現場が期待していることとのずれを防げます。

社内の決裁の流れを確かめる

あわせて、予算の申請や外部への発注に、社内でどれくらいの時間がかかるかを確かめておきましょう。入社日から逆に数えて、決裁、見積もりの依頼、日程の確定の順に並べてみると、いつまでに何を決めればよいかが見えてきます。

この時期の終わりにそろっているもの:振り返りのメモと、目的を書いた短い文

12月は形式と予算を固め外部の候補を比べる

形式を決める

研修の形式には、集合研修、オンライン研修、動画で学ぶ研修などがあります。それぞれに向き不向きがあるため、目的に合わせて組み合わせを考えます。

形式向いている内容の例
集合研修ビジネスマナーの実技、グループワーク、同期のつながりづくり
オンライン研修拠点が分かれている場合の講義、短い時間で区切る学び
動画で学ぶ研修知識の事前学習、入社後の復習、配属時期が違う人への対応

予算を確保し外部の候補を比べる

外部の研修会社や講師に依頼する場合は、年内に複数の候補から話を聞き、内容と費用を比べておくと安心です。比べるときは、次のような点も確かめておきましょう。

  • 自社の目的に合わせて、内容を調整できるか
  • 配属後のフォローまで相談できるか
  • 入社人数が少ない場合でも対応できるか
  • 集合・オンライン・動画などの形式を選べるか

助成金や補助金を使える場合もありますが、対象や条件は制度ごとに異なり、年度によって変わることもあります。利用を考える場合は、制度の窓口や専門家に早めに確認しておきましょう。

この時期の終わりにそろっているもの:形式の案と、候補を比べた表

1月から2月は講師と日程を確定し中身を詰める

年が明けたら、講師と日程を確定させます。新入社員研修は入社の時期に集中しやすいため、候補が決まったら、早めに日程を相談して押さえておくと安心です。

日程が決まったら、研修の中身を詰めていきます。

  • 1日ごとの流れ(講義、グループワーク、振り返りの時間)
  • 自社の事例や、配属先の仕事に合わせた題材
  • 研修の最後に、何ができるようになっていればよいかの目安

社内の講師が担当する部分(会社の歴史や事業の説明など)と、外部に任せる部分の分担も、この時期に決めておきます。

お客様と接する部署に配属される新入社員が多い場合は、カスタマーハラスメント(カスハラ)に出会ったときの動き方を伝える時間を設けることも検討してみてください。何をどう伝えるかは「新入社員にもカスハラ対応の基本を」で紹介しています。

この時期の終わりにそろっているもの:確定した日程と、当日の流れを書いた表

3月は最終確認と内定者へのフォロー

最終確認

入社直前の3月は、会場や機材、教材、当日の連絡体制などの最終確認を行います。オンラインを組み合わせる場合は、接続の確認も忘れずに行いましょう。

内定者へのフォロー

入社前の内定者は、期待と同時に不安も抱えています。入社前に研修の日程や内容を伝えておくと、安心して初日を迎えやすくなります。

短い動画で事前に学べるものを用意するのも、ひとつの方法です。その場合は任意参加とし、学業への配慮を忘れないようにしましょう。入社前の学習の扱いに迷う場合は、社会保険労務士などの専門家にご確認ください。

この時期の終わりにそろっているもの:最終確認のリストと、内定者への案内

入社後は配属後のフォローまで計画に入れる

新入社員研修は、入社時の研修で終わりではありません。配属後、数か月たったころに、仕事の悩みや人間関係のつまずきが出てくることがあります。

入社時の研修を計画する段階で、配属後のフォローアップ研修の時期もあわせて決めておくと、1年を通した育成の流れができます。指導役となる先輩社員やメンターへの研修も、新入社員の定着を支えるうえで役立ちます。フォローアップの考え方は「新入社員研修にはフォローアップ研修は必要不可欠」もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 研修の準備は、いつから始めるのがよいですか

秋のうちに今年度の振り返りと目的の整理を始め、年内に外部の候補を比べ、年明けに日程を確定させる流れが進めやすいと考えられます。社内の決裁の流れや入社人数によっても変わるため、入社日から逆に数えて、自社の予定に合わせて前後させてください。

Q. 入社人数が少なくても、外部の研修を使えますか

研修会社によっては、少人数での実施や、他社の新入社員と一緒に受講する形の研修、動画で学べる研修を用意している場合があります。人数や予算に合わせて相談してみるとよいでしょう。

Q. 研修の効果は、どう確かめればよいですか

研修直後のアンケートに加えて、配属後の上司や先輩への聞き取り、フォローアップ研修での振り返りなどを組み合わせると、職場でどこまで身についたかを確かめやすくなります。

まとめ

来年度の新入社員研修は、秋の振り返りから始め、年内に形式と候補を固め、年明けに講師と日程を確定させる流れで進めると、慌てずに準備しやすくなります。入社時の研修だけでなく、配属後のフォローまでを1年の計画に入れて、新入社員が職場で力を発揮できる流れをつくっていきましょう。

当サイトの運営会社では、形式や時期に合わせて次のような研修を提供しています。入社時の集合研修、動画で学ぶオンデマンドの研修、入社時から半年間のフォローまでを含むプログラムがあります。

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