ハラスメント防止研修のきっかけ


ハラスメント防止研修の依頼が多くある。それだけ各企業が、社内でのハラスメント防止に力点をおいていることが知れる。

そもそもハラスメント防止研修を依頼することのきっかけは、社内でのハラスメント発生が顕在化したことが大半だ。それが会社の上層部に知られることになり、危機感を持った企業が、まず研修を行って社内でのハラスメントを一掃しようという意図から、弊社に依頼することになる。

ハラスメントの発生は大きな不祥事になり、従業員のモラルダウンに結びつく可能性が高い。それが会社の活力をそぎ、業績低下に結びつくとの危機感の表れだろう。

一方で、ハラスメント防止を含むコンプライアンス研修においては、社内でコンプライアンス違反が発生したから、コンプライアンス研修を行うというよりも、未然にコンプライアンス違反を防ぐために、弊社などの研修実施会社にコンプライアンス研修を依頼することが多いようだ。

この違いは何だろうか。僕が考えるに、ハラスメント発生防止には、従来からの部下指導の方法、やり方を変える必要性を経営者が感じたため行うこと多い。一方で、コンプライアンス順守については、経営者が昨今の他企業でのコンプライアンス違反発生を他山の石として、我が社でも未然に防止したいと考えたことによる。要するに、上司などの行動是正を行いたいのか、従業員の意識・行動に気づきを促したいかの違いだろう。

換言すれば、行動変革を求めるのか、意識・気づきの浸透させたいのかの違いだろう。

行動変革を求める前者の方が、研修としての目的と手段が明確であり、より具体的で効果が顕著になる傾向がある。後者においては意識・気づきの浸透であるので、漠然として抽象的であり、かつ広範囲であり一回の研修のみで全従業員に浸透させるのは容易でない。したがって、コンプライアンス研修は繰り返し、定期的に行う必要性があるようだ。

実際に、コンプライアンス研修では毎年のように依頼する企業が多い。

著者 西村伸郎

大阪大学大学院 修了。
富士ゼロックス株式会社の研究所に勤務し、記憶装置などの研究業務に従事する。その後、研究企画・管理部門を経て、設計開発、製品リサイクルなどを統括する立場で経験を積む。
平成16年、富士ゼロックス株式会社を円満退社後、経営コンサルタントとして活動開始。
現在は、中小企業を中心に経営コンサルタント・社長参謀として活動する傍ら、企業研修や公的機関のセミナー講師を務める。人事評価システム、従業員満足度測定システム構築等で多くの実績を重ねる一方で、商店街活性化事業にも取り組むなど、幅広く活躍中。

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