三綱領に見るコンプライアンス


先週に某企業でコンプライアンス研修を行った。

その企業は財閥系の食品加工会社である。冒頭に、その財閥系グループで引き継がれている「三綱領」を紹介した。それは、

  所期奉公

  処事光明

  立業貿易

である。

分かりやすく表現すると、

所期奉公 事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する
処事光明 公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する
立業貿易 全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る

 

となる。

その財閥系企業に属するわけではない私ではあるが、なるほどと腑に落ちる言葉である。

コンプライアンス研修とどんな関連があるのかと疑問を持った人がいるかもしれないが、三番目にある「処事光明」は、まさにコンプライアンス違反を起こさず、フェアプレイに徹することが、企業に指針となっている。

驚くべきは、この三綱領が戦前の1930年代に制定されたことである。コンプライアンス順守が強く企業経営に訴えられてきたのが、この30年ほどだと認識すれば、この先見の明には驚かされる。

著者 西村伸郎

大阪大学大学院 修了。
富士ゼロックス株式会社の研究所に勤務し、記憶装置などの研究業務に従事する。その後、研究企画・管理部門を経て、設計開発、製品リサイクルなどを統括する立場で経験を積む。
平成16年、富士ゼロックス株式会社を円満退社後、経営コンサルタントとして活動開始。
現在は、中小企業を中心に経営コンサルタント・社長参謀として活動する傍ら、企業研修や公的機関のセミナー講師を務める。人事評価システム、従業員満足度測定システム構築等で多くの実績を重ねる一方で、商店街活性化事業にも取り組むなど、幅広く活躍中。

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