
2000年代に入り、食品の表示偽装(産地、日付等)、マンションの耐震偽装、自動車のリコール問題など消費者直結の企業不祥事が相次ぐ中、企業のコンプライアンスへの取り組みに対する社会や消費者の関心と期待は高まりつつあります。
このような事件や問題は、企業内部からの通報(いわゆる内部告発)を契機として明らかになることが多く、平成18年4月1日には通報した労働者を保護する公益通報者保護法が施行されました。
こうした企業を取り巻く環境の中、外部に通報される前の早い段階で、企業自らの自浄作用で問題を解決しようという“内部通報制度”を導入する企業が増えています。
第1次対応(ファーストコンタクト)が重要な中、受付担当者様等の知識とスキルアップを目指します。
具体的には、下記の2点です。
・内部通報制度の位置づけと重要性を理解したうえで、その意識を高めていただく
・受付、調査、対応策検討、対応策実施、モニタリング、アフターフォローまでの一連の流れの知識とスキルを強化し、実践力を高めていただく
問題解決の基本は、芽が小さいうちに摘むことです。ここで適切な対応ができれば簡単に解決するはずのことも、第1次の対応がまずかったり、遅かったり、応対が不誠実であった場合などは、問題が拡大することもあり、結果として会社にとって重大な問題に発展する可能性を秘めています。
したがって本研修では、特に初期の対応(受付、実態調査など)に力点を置いいた研修をおこないます。
まずは、コンプライアンス経営を支える内部通報制度の位置づけと重要性を理解していただくとともに、受付担当者の役割・使命を学んでいただき、実務や研修に対する動機付けをおこないます。
その後、最も重要な第1次対応について「受付の実務」という形で学んでいただきます。ここでは心構えや留意事項などを講義で学んでいただいた後に、通報者との信頼関係形成や多くの情報を引き出すための質問の仕方や傾聴のスキルを、ロールプレイを通して学んでいただきます。
さらに、事実の確認を目的とした実態調査の基本ステップや留意事項などを講義で学んでいただいた後、被通報者や第三者に対するヒアリングの基本を、ロールプレイを通して学んでいただきます。
その後、対応策(解決策)の検討方法を、ケースメソッド(事例演習・討議)などを通じて学んでいただきます。ここでは担当者様の問題解決(再発防止を含めた)能力の強化を目指します。
最後には、対応策を実施する場合の留意事項、モニタリングおよびフォローアップのポイントを講義とロールプレイングを通じて学んでいただきます。
| 研修内容 | |
オリエンテーション |
|
1.コンプライアンスの重要性と通報窓口の重要性 |
1.コンプライアンスは、企業価値を高める 2.内部通報制度の意義と担当者の役割 3.公益通報者保護法とは |
2.受付の実務 |
1.受付時の心構えと留意事項 2.ヒアリングシートの記載の基本 3.コミュニケーションの基本、質問の基本 4.カウンセリング技法の基本、傾聴のスキル |
3.実態調査の基本と実務 |
1.事実確認時の基本 2.事実確認時の留意事項 3.被通報者・第三者等への事実確認の基本 |
4.対応策の検討の基本 |
1.問題とは 2.問題の分類と整理方法 3.問題解決の基本ステップ 4.問題解決のケースメソッド |
5.対応策の実施 |
1.対応策の実行プロセス 2.再発防止策の実施 |
6.モニタリング&フォローアップ |
1.モリタリングとフォローアップが必要な理由 2.モニタリングの基本 |
7.研修の振り返り |
1.振り返りシート記入 |
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