ヒューマン・リソース・マネジメントについて考える①


第1回 HRM(ヒューマン・リソース・マネジメント)とHA(ヒューマンアセスメント)

企業の経営資源は「ヒト、モノ、カネ」の三つが上げられますが、情報・ブランド(歴史)・外部関係性も加えて、六つの資源ということもできます。

さて、ヒトは人であり、企業にとって人材を指します。モノは生産設備、そこから生産される製品等を中心としたハードウェアであり、カネは経営にかかる資金そのものを現しています。

最重要資源をあげるとすれば、人(人材)をおいて他はありません。

モノは人によってのみ創られます。ロボットは、作りはするが本質的に創ることはしませんし、できません。

モノ(製品・商品)により、利益(カネ)を得ることになりますが、人の仲介なしに、それは成立し得ません。

企業の血液とも言うべき資金は、人によってもたらせられます。要するに、貨幣経済は人と人の間にしか成立し得ないということでもあります。

情報もブランド(歴史)も外部関係性も、全ては人の仕業によります。

以上を考えれば、全てに優先する経営資源とは人である、と断言できます。

武田信玄にいわく、人は石垣(ハードウェア)、人は城(企業)もそのことであり、企業にとって成長は人が握っており、人が未来を創るという他ありません。

一方、国内の企業を取り巻く経済環境は大きく変化しつつあります。この12年で言えば、内需の要である小売販売額は、一貫して減少傾向にあります。その間でGDPは10%以上も増加しています。

日本経済は、単なる景気変動ではなく地殻変動が起きつつあると見たほうが良く、経済環境が大きく変容しつつあるのです。

環境変化に対応して生き、成長するには、その変化に対応して変わる他はありません。これが進化であり、進化しない企業はどんなにか強大であっても、やがて滅びることになります。

変化を感じ取り、それへの対応に向けて舵を切る。それは人にしかできないことです。

変化は企業の強弱・大小を問わず、変化に適応し変化する企業にはチャンスを、変わることができない硬直化した企業には危機をもたらします。

今、企業においてHRM(ヒューマン・リソース・マネジメント)が強く言われるのは、時代が大きなうねりを伴いながら変わろうとしているからです。

社内の人的資源を、最も適正に管理(マネジメント)する。それは、優れた人的資源を発掘し、適材適所を実現することです。適材適所に従った人材の教育と適正な評価こそがこの環境変化を乗り越える唯一有効な手段となるのです。

そして、HRMを実践するための人材評価、そして育成のプログラムとして、HA(ヒューマンアセスメント)が、今より一層注目を集めています。

次回では、企業力を飛躍的に上げるHA(ヒューマンアセスメント、人材アセスメント)について解説します。