外発的動機と内発的動機を使い分ける


アンダーマイニング効果という心理学用語があります。これはもともとモチベーションの高い相手(仕事に対するやりがいなどを感じている)に対して、外的動機づけ(特別報奨など)を行うことで、逆に相手のモチベーションを低下させてしまうことがあるというものです。

例えば、もともとやる気のある部下に「頑張っているね!」と声をかけることで逆に相手のやる気を奪ってしまっている上司も多いのではないでしょうか。そして最もまずいのが、声をかけている上司がその一言で部下のモチベーションを低下させていることに気が付かないことにあります。

様々な企業では様々なコミュニケーション研修が行われていますが、実際には部下の特性に合わせてコミュニケーション方法は変えていく必要があります。

コミュニケーションを円滑にしていくために必要なことは、テクニックではなくもっと本質的な事なのだと考えています。それは相手を良く観、聴くことです。しっかりと相手に耳を傾けることで相手の性格や特性を見極めることこそが円滑なコミュニケーションには欠かせない要素。

しかし、コーチング手法をはじめとして様々なテクニックが溢れかえっています。このようなツールは「○○とはさみは使いよう」と同じように、使い手を選びます。テクニックオタクに走っている方も非常に増えていますが、便利な道具を使うのはあくまでも人間です。

相手を見ようとせずに、一方的に押し付けるだけの上司がいる場合、どれだけコーチング手法などを学んだとしても使いこなすことはとても難しいのが現状ではないでしょうか。こういう場合は、まずは上司に自分自身がいかに相手を観ていないのか?ということに気がついてもらうことが最優先なのです。

その上ではじめて道具(テクニック)が有効となります。