営業秘密漏えい防止研修(電気機器メーカー)の事例


研修実施の背景

当社は○○県に位置する電気機器メーカーです。

製造する製品は、大手企業の下請製品が多いのですが、自社製品もあります。当社が属する業界は、技術革新が激しい上に、人の流動性が高く、コンプライアンス順守、特に営業秘密の漏えいが防止が大きな経営課題と考えています。

最も大きな課題は、大手企業から図面などによって新製品情報が多くもたらされ、これらが外部へ流出することの危険性です。一度でもこのような不祥事が発生すると、顧客を失うことに繋がり、重大な経営危機に至りかねません。

従業員は技術者が7割程度であり、地元出身者も多く、コンプライアンスに関しては基本的なことのみを理解している程度であり、まずはコンプライアンス一全般の意識付けを行い、次いで営業秘密漏えいの重大性を理解させるとのことです。身近に営業秘密漏えいの危険性が潜んでいることを具体例を挙げながら実効ある研修にしたいとのことでした。

研修の狙い

  • コンプライアンス違反、特に営業秘密漏えいが発生しない職場にする。そのために、(株)○○○の従業員として、業務上でコンプライアンス違反が発生しない状況にする
  • コンプライアンスや営業秘密について常に注意を払い、問題意識を持ち行動する習慣を身につける
  • 自己の行動をチェックし、何が違反事項に該当するかを理解する

研修カリキュラム

6時間

研修内容 研修手法
オリエンテーション(講師紹介・研修の目的確認)
コンプライアンスと営業秘密

  • コンプライアンスとは何か
  • 営業秘密とは
    • 営業秘密の3要件
    • 自社の営業秘密を挙げる
  • 過去の漏えい事件と法的整備の進展
  • 営業秘密漏えいの実態
  • 営業秘密漏えいが発生したら
講義
営業秘密の理解度チェック 相互チェック
ミニケース事例 個人演習+解説
ケース・スタディ演習1 個人演習+グループ討議+発表
ケース・スタディ演習Ⅱ 個人演習+グループ討議+発表

成果と今後の取り組み(講師所感)

実際の現場で営業秘密を扱っているという意識は希薄な様子で、したがって、それらが漏えいするということには思いもよらない人もいたようです。あらためて、自分たちが他社の重要な情報を取り扱っており、もし漏えいという事態になれば、経営を揺るがすことになりかねないという説明に興味を持っていただきました。

また、インターネットによる情報漏えいに対しては、漏えい対策が十分でなく、早速何かの対策を講じると担当が話されました。

自社や自身の行動に照らして、現在はどうしており、今後どのようにしなければいけないのかなど具体的に考えていただく時間を十分にとったことが、研修効果を高めることにつながったのだと考えます。

第二弾としての応用編の研修を検討したいとの経営者の意向があり、今後新たな研修カリキュラムを提案する予定です。